公開日 2021/02/13 07:00
【連載】ガジェットTIPS
USB PDは“充電が速い”だけじゃない!
海上忍
USB PD(Power Delivery)といえば、Type-C端子/ケーブルを利用する高速充電規格ですが、ただ充電速度が速いだけではありません。「デイジーチェーン給電」にも対応しているのです。
ここでいうデイジーチェーン給電とは、USB PD対応機器間で電力を “バケツリレー” すること。ACアダプタとパソコンを、パソコンと液晶モニターを、液晶モニターとプリンターを...といった具合に両端がType-CのケーブルでUSB PD対応機器間を数珠つなぎすると、途中の機器が必要とする電力供給量を下回らないかぎり、電力が供給され続けます。この例でいえば、パソコンと液晶モニターとプリンターのすべてが、1つのACアダプターで同時に充電できることになります。
もうひとつ、「ロールスワップ」という特長も備えています。USB PDのロールスワップとは、電力の供給側と受給側を入れ替えること。前述の例では、ACアダプタ→パソコン→液晶モニター→プリンターの順に電気が流れていましたが、ACアダプターをプリンターにつなぎ変えれば、ACアダプター→プリンター→液晶モニター→パソコンと反対の流れで給電されます。
このロールスワップは、USB PDの規格により150μsec以内というごく短い時間に行われるため(FRS:Fast Role Swap)、電力源が突然切れても心配ありません。たとえば、充電中のモバイルバッテリーから給電されているパソコンがあるとして、そのモバイルバッテリーの充電が突然中断された場合、パソコンはモバイルバッテリーから給電されはじめます。切り替えはほぼ一瞬のためパソコンのシステムは稼働し続けることができ、データ喪失などの被害を未然に防ぐことができます。
ここでいうデイジーチェーン給電とは、USB PD対応機器間で電力を “バケツリレー” すること。ACアダプタとパソコンを、パソコンと液晶モニターを、液晶モニターとプリンターを...といった具合に両端がType-CのケーブルでUSB PD対応機器間を数珠つなぎすると、途中の機器が必要とする電力供給量を下回らないかぎり、電力が供給され続けます。この例でいえば、パソコンと液晶モニターとプリンターのすべてが、1つのACアダプターで同時に充電できることになります。
もうひとつ、「ロールスワップ」という特長も備えています。USB PDのロールスワップとは、電力の供給側と受給側を入れ替えること。前述の例では、ACアダプタ→パソコン→液晶モニター→プリンターの順に電気が流れていましたが、ACアダプターをプリンターにつなぎ変えれば、ACアダプター→プリンター→液晶モニター→パソコンと反対の流れで給電されます。
このロールスワップは、USB PDの規格により150μsec以内というごく短い時間に行われるため(FRS:Fast Role Swap)、電力源が突然切れても心配ありません。たとえば、充電中のモバイルバッテリーから給電されているパソコンがあるとして、そのモバイルバッテリーの充電が突然中断された場合、パソコンはモバイルバッテリーから給電されはじめます。切り替えはほぼ一瞬のためパソコンのシステムは稼働し続けることができ、データ喪失などの被害を未然に防ぐことができます。
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