公開日 2021/03/23 06:30
オーディオファン、ホームシアターファンにとって憧れの防音室。単純に大音量を出せるだけでなく、“高音質で”作品を楽しめる防音室をつくるポイントはどこになるのだろうか? 部屋づくりのプロ、アコースティックラボが施工した物件を訪ねた。
今回訪れたのは、2世帯住宅の一室に200インチの大画面スクリーンを構える約35畳の専用シアタールームを構築したFさん邸。天井高もかなり高くとられており、かなり大空間なプライベートシアタールームだ。
「作品を再生した際の音の反響にこだわりたいという想いがありました。機器側のDSPに頼るのではなく、実際の空間の広さが欲しかったんです」と、オーナーのFさんはコメント。「土地の広さには限りがありますが、高さなら制限はないだろう、ということで天井高を高くとることをアコースティックラボさんが提案してくれました」と語る。
設計・施工にあたっては、2世帯住宅の家屋全体を担当するハウスメーカーと、シアタールームを担うアコースティックラボがコラボレーション。「静かな居住スペース」と「爆音を楽しめるシアタールーム」を見事に両立させることを成功させた。
そして、ここでポイントとなるのが、このシアタールームは遮音性能だけでなく「音もいい」ということ。縦・横・高さという部屋の寸法比、壁・床・天井の剛性など様々な点にこだわって設計することで、音楽の響きを心地よく味わえる空間に仕上がっている。
もちろん、遮音性能も完璧だ。下記動画からも、生活空間への音漏れが無い、遮音性の高さがわかることだろう。
マルチチャンネルではなく、2チャンネルでのホームシアターを追求しているFさん。「以前はマルチチャンネル環境を構築していたこともあったのですが、オーディオに凝っていくうちに『自分が求めているのはこっちのスタイルだな』と感じたんです」とのこと。実際、取材当日に記者もその音場を体験させてもらったが、非サラウンドだからといって寂しさを感じることのない、2chならではの音場で映画再生を楽しむことの魅力を感じられた。これも“音がいい”部屋に仕上げられているからこそだろう。
また、「以前に住んでいたアパートで簡易的な防音もやっていたのですが、音の響き的には最悪でした(苦笑)。この部屋ができて、スピーカーがちゃんと普通に鳴ってくれることがいかに貴重なのかを再認識しましたね」とFさん。「スピーカーのセッティングも本当に楽な部屋なんですよ」とも語る。
工事前は「とにかくまずは防音をしっかりしたいという思いが優先で、音の響きなどはカーテンやオーディオアクセサリーなどで調整すればいいかなと思っていました」というFさん。
「でも、アコースティックラボさんが防音だけじゃなくて響きも完璧に仕上げてくれましたね」と、完成後の感想を語る。こうして出来上がった理想のシアタールームで、深夜でも爆音で大好きな作品を楽しんでいるという。
この部屋の残響時間は0.5秒前後で、低音はそれより若干長めに仕上げられた。「部屋による響きのクセがほとんど無いのが特徴です」とアコースティックラボの担当者は説明する。
広さは前述のように35畳で、天井高が4.5m。200インチスクリーンを設置してもなお広く感じる開放的な空間に、音が朗々と響くシアタールームだ。
アコースティックラボは「部屋はオーディオやホームシアターにとって非常に大きな影響を与える要素です。我々は『部屋はオーディオの一部』だと表現しているのですが、最終的に音が鳴り響く部屋の環境がよくないと、機器のポテンシャルを引き出せません。せっかく素晴らしいコンポやスピーカーを買ったとしても宝の持ち腐れになってしまいます」とコメント。「オーナーの方からすれば『うるさいところにつかまっちゃったな』と思っていらっしゃるかもしれませんが(笑)」と笑う。
また、大空間プライベートシアターを構築しただけでなく、もちろん遮光対策もバッチリ。さらには、電源設備にも注力するなど、部屋の形や剛性以外の部分でも様々な音質への配慮が施されている。
「当社はオーディオファンの方々の物件を数多く施工してきましたし、プロのアーティストやエンジニアが使うスタジオも手掛けている『音楽家のための防音工事会社』です。"音がいい”防音室をお考えの際はぜひご相談いただければと思います」と語った。
(提供:アコースティックラボ)
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オーディオファン、ホームシアターファンにとって憧れの防音室。単純に大音量を出せるだけでなく、“高音質で”作品を楽しめる防音室をつくるポイントはどこになるのだろうか? 部屋づくりのプロ、アコースティックラボが施工した物件を訪ねた。
今回訪れたのは、2世帯住宅の一室に200インチの大画面スクリーンを構える約35畳の専用シアタールームを構築したFさん邸。天井高もかなり高くとられており、かなり大空間なプライベートシアタールームだ。
「作品を再生した際の音の反響にこだわりたいという想いがありました。機器側のDSPに頼るのではなく、実際の空間の広さが欲しかったんです」と、オーナーのFさんはコメント。「土地の広さには限りがありますが、高さなら制限はないだろう、ということで天井高を高くとることをアコースティックラボさんが提案してくれました」と語る。
設計・施工にあたっては、2世帯住宅の家屋全体を担当するハウスメーカーと、シアタールームを担うアコースティックラボがコラボレーション。「静かな居住スペース」と「爆音を楽しめるシアタールーム」を見事に両立させることを成功させた。
そして、ここでポイントとなるのが、このシアタールームは遮音性能だけでなく「音もいい」ということ。縦・横・高さという部屋の寸法比、壁・床・天井の剛性など様々な点にこだわって設計することで、音楽の響きを心地よく味わえる空間に仕上がっている。
もちろん、遮音性能も完璧だ。下記動画からも、生活空間への音漏れが無い、遮音性の高さがわかることだろう。
マルチチャンネルではなく、2チャンネルでのホームシアターを追求しているFさん。「以前はマルチチャンネル環境を構築していたこともあったのですが、オーディオに凝っていくうちに『自分が求めているのはこっちのスタイルだな』と感じたんです」とのこと。実際、取材当日に記者もその音場を体験させてもらったが、非サラウンドだからといって寂しさを感じることのない、2chならではの音場で映画再生を楽しむことの魅力を感じられた。これも“音がいい”部屋に仕上げられているからこそだろう。
また、「以前に住んでいたアパートで簡易的な防音もやっていたのですが、音の響き的には最悪でした(苦笑)。この部屋ができて、スピーカーがちゃんと普通に鳴ってくれることがいかに貴重なのかを再認識しましたね」とFさん。「スピーカーのセッティングも本当に楽な部屋なんですよ」とも語る。
工事前は「とにかくまずは防音をしっかりしたいという思いが優先で、音の響きなどはカーテンやオーディオアクセサリーなどで調整すればいいかなと思っていました」というFさん。
「でも、アコースティックラボさんが防音だけじゃなくて響きも完璧に仕上げてくれましたね」と、完成後の感想を語る。こうして出来上がった理想のシアタールームで、深夜でも爆音で大好きな作品を楽しんでいるという。
この部屋の残響時間は0.5秒前後で、低音はそれより若干長めに仕上げられた。「部屋による響きのクセがほとんど無いのが特徴です」とアコースティックラボの担当者は説明する。
広さは前述のように35畳で、天井高が4.5m。200インチスクリーンを設置してもなお広く感じる開放的な空間に、音が朗々と響くシアタールームだ。
アコースティックラボは「部屋はオーディオやホームシアターにとって非常に大きな影響を与える要素です。我々は『部屋はオーディオの一部』だと表現しているのですが、最終的に音が鳴り響く部屋の環境がよくないと、機器のポテンシャルを引き出せません。せっかく素晴らしいコンポやスピーカーを買ったとしても宝の持ち腐れになってしまいます」とコメント。「オーナーの方からすれば『うるさいところにつかまっちゃったな』と思っていらっしゃるかもしれませんが(笑)」と笑う。
また、大空間プライベートシアターを構築しただけでなく、もちろん遮光対策もバッチリ。さらには、電源設備にも注力するなど、部屋の形や剛性以外の部分でも様々な音質への配慮が施されている。
「当社はオーディオファンの方々の物件を数多く施工してきましたし、プロのアーティストやエンジニアが使うスタジオも手掛けている『音楽家のための防音工事会社』です。"音がいい”防音室をお考えの際はぜひご相談いただければと思います」と語った。
(提供:アコースティックラボ)
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