公開日 2024/07/20 07:00
これを機に4K再生環境、揃えてみない?
「4Kをご存知か?」『RRR』4K UHDディスクを見る上で知っておきたい、オススメテレビ・プレーヤーを紹介
PHILE WEB編集部
日本での公開から2年、世間を大いにわかせたインド映画『RRR』のディスクの発売が10月に発売されることとなった。本稿ではディスクの販売ラインナップのうち、4K Ultra HD Blu-ray (4K UHD BD)版を鑑賞する上で機材の選び方、オススメの商品を紹介したい。
10月のディスクリリースが決定した『RRR』。自宅視聴という観点では、昨年6月からAmazonなどのサービスでレンタルやセル配信という形で可能にはなっていたが、配信画質はフルHD(1,920×1.080)止まり。しかし7月19日に発売がアナウンスされた4K UHD BD(4K Ultra HD Blu-ray/「アルティメット・エディション」封入)、ではその2倍となる4K解像度(3,840×2,160)なうえ、HDR(ハイダイナミックレンジ)規格「HDR10」に対応する。
一つ一つをシンプルに説明していくとまず、解像度が上がることで映像は鮮明に。配信はフルHDと先ほど説明したが、ブルーレイに収まる最大の解像度もフルHDとなる。4K UHDはその2倍の解像度で作品を見ることができる。大事なのでもう一度プッシュしておきたい。
「じゃ、HDRは?」というと、こちらもシンプルにいうと黒をより黒く、白をより白くというように、映像中の明暗差を広く表現できるといった要素。こちらも4K UHD BDからサポートされるようになった規格であり、残念ながら同時に発売されるブルーレイ/DVDはサポート外となる。
また、『RRR』の4K UHDで重要な要素として、「ワイドスクリーンサイズ」収録ということがある。作品の公式Xアカウントによって「ワイドスクリーンサイズ」がIMAX版やドルビーシネマ版と同等の1.90:1のアスペクト収録であることが正式にアナウンスされた。ちなみにブルーレイ/DVD、および現在配信に乗っている『RRR』はスコープサイズ(2.35:1)での収録されるそう。シンプルにいうと4K UHDでは画面上下の黒帯の面積が減り、その領域分映像が拡張される。
つまり4K UHD版を買えば、IMAX版同様の拡張された画面比率かつ、HDR効果によるダイナミックさが増した『RRR』を自宅で楽しむことができるというわけだ。例えば、インターバル前の英国領事館での戦いのようなナイトシーンでは空の黒はより黒く、夜の闇に紛れるようなビームの纏う黒い衣装も、夜の黒にツブされることなくその色味を描写できるだろうし、出自の葛藤と職務の間で揺れ動くラーマの心情を表すかのように燃え盛る炎は、より鮮やかに照らし出され、その揺らめきの強弱すら表現を増すことだろう。
では、4K UHDの『RRR』を万全な状況で見るに当たっては何が必要か、というとそのままではあるが4K対応のテレビと、4K UHD BDの再生に対応するディスクプレーヤーを揃える必要がある。BD(ブルーレイ)と銘打たれてはいるが、普通のBDプレーヤーでは4K UHD BDディスクは再生できない。キチンと再生対応機を用意しよう。
なお、4K UHD BDディスクはプレーヤーの接続先が4K対応テレビで無くても再生自体はできてしまう。極論をいえば古いテレビであっても再生機を買えば4K UHD BDを再生できるのだが、接続先の古いテレビに合わせて解像度はフルHDに、再生時のHDR表現もブルーレイ相当のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)へと変換されてしまうので要注意だ。つまりディスクに収められたクオリティを十全に楽しむのであれば、4K対応・HDR10フォーマット対応のテレビとプレーヤーを揃えるのが必要となる。
「4K対応」という要素については、対応モデルであればどんなに安価なモデルでも第一に4Kを謳っているので迷うことは無いだろう。プレーヤーについても「Ultra HD Blu-rayブルーレイプレーヤー」から選べば、4K UHD BDを再生することができる。しかし、ディスクに収められたクオリティを再生し切る上で1点気をつけたいのはHDRフォーマット「HDR10」に対応しているか否かだ。こちらもテレビ・プレーヤー共に対応している必要がある。
しかし、幸いにも現在流通しているテレビ、プレーヤーともに「必須要素」といわんばかりにHDR10をサポートしている。あまり古い機種になってしまうと対応機で無くなってしまうが、中古では無く量販店に並ぶ新品の4Kテレビ、プレーヤーであればまず対応していると思ってもいいだろう。
上位規格として「HDR10+」「HDR10+ Adaptive」といったものも登場しているが、これらに対応する製品なら『RRR』収録のHDR10の再生もサポートするので安心していただきたい。
現在流通している4Kテレビ/プレーヤーともに対応しているという「HDR10」フォーマットだが、選択肢が多いとその中からどう選べば? という迷いも出てくるだろう。そこで今回は安価かつ、クオリティが担保されているモデルを紹介したい。
テレビでいうと、コストパフォーマンスに優れるメーカーでおなじみのハイセンスの2023年モデル「A6Kシリーズ」。画面サイズも75V/65V/55V/50V/43V型と豊富なサイズを取り揃え、今置いてあるテレビからの乗り換えも容易だろう。そして何といっても推したいポイントは価格。画面の小さい43V型なら税込6万円前後の価格感で購入できる。販売店によっては5万円代で購入できてしまうのもポイントだ。
また、使い勝手の面ではNetflixやYouTubeといった動画配信サービスの再生にも対応するので、自宅のネット環境と合わせることで様々なコンテンツを楽しむことも可能。ファイルウェブではプロによるレビューも行われているので、購入前に気になることがあればチェックすることをおすすめしたい。
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プレーヤーのジャンルにおいても様々なモデルが「HDR10」再生をサポート。3万円以下で購入できるモデルに絞ると2019年発売モデル、パナソニック「DP-UB45」がAmazonでは25,298円(記事執筆時点・以下全て税込)。先ほど紹介したハイセンスA6Kの43Vの型との組み合わせなら10万円以内で4K UHD BD再生環境が整う。さらに安価な物でいえば、ハイエンドな4Kテレビで存在感を高めているLGの2024年モデル「UBK80S」。こちらは現在Amazonにて19,200円で販売されている。
もちろんテレビもプレーヤーもハイエンドな物も多く世に出ているが、今回は上記の通り手に取りやすい価格感をチョイスしてみた。「揃えるならもっとガチなものを」という方は、ファイルウェブ掲載のテレビやプレーヤーのレビュー記事を通読した上で選んでみても良いだろう。
また、サウンド面でいうと4K UHD BDには「ドルビーアトモス」フォーマットを収録。こちらも対応のサウンドバーを用意することで幸せな視聴体験を味わえること請け合いなしだ。『RRR』ディスク発売までの約3ヶ月間、ご自宅の環境に向き合うには十分! 本作を機にぜひとも「4Kの世界」へ足を踏み出していただきたい。
■4K? HDR? 何で見られる? 要素をざっくり解説
10月のディスクリリースが決定した『RRR』。自宅視聴という観点では、昨年6月からAmazonなどのサービスでレンタルやセル配信という形で可能にはなっていたが、配信画質はフルHD(1,920×1.080)止まり。しかし7月19日に発売がアナウンスされた4K UHD BD(4K Ultra HD Blu-ray/「アルティメット・エディション」封入)、ではその2倍となる4K解像度(3,840×2,160)なうえ、HDR(ハイダイナミックレンジ)規格「HDR10」に対応する。
一つ一つをシンプルに説明していくとまず、解像度が上がることで映像は鮮明に。配信はフルHDと先ほど説明したが、ブルーレイに収まる最大の解像度もフルHDとなる。4K UHDはその2倍の解像度で作品を見ることができる。大事なのでもう一度プッシュしておきたい。
「じゃ、HDRは?」というと、こちらもシンプルにいうと黒をより黒く、白をより白くというように、映像中の明暗差を広く表現できるといった要素。こちらも4K UHD BDからサポートされるようになった規格であり、残念ながら同時に発売されるブルーレイ/DVDはサポート外となる。
また、『RRR』の4K UHDで重要な要素として、「ワイドスクリーンサイズ」収録ということがある。作品の公式Xアカウントによって「ワイドスクリーンサイズ」がIMAX版やドルビーシネマ版と同等の1.90:1のアスペクト収録であることが正式にアナウンスされた。ちなみにブルーレイ/DVD、および現在配信に乗っている『RRR』はスコープサイズ(2.35:1)での収録されるそう。シンプルにいうと4K UHDでは画面上下の黒帯の面積が減り、その領域分映像が拡張される。
つまり4K UHD版を買えば、IMAX版同様の拡張された画面比率かつ、HDR効果によるダイナミックさが増した『RRR』を自宅で楽しむことができるというわけだ。例えば、インターバル前の英国領事館での戦いのようなナイトシーンでは空の黒はより黒く、夜の闇に紛れるようなビームの纏う黒い衣装も、夜の黒にツブされることなくその色味を描写できるだろうし、出自の葛藤と職務の間で揺れ動くラーマの心情を表すかのように燃え盛る炎は、より鮮やかに照らし出され、その揺らめきの強弱すら表現を増すことだろう。
■4K対応機、何を買えばいい? 重要なのは「HDR10」対応
では、4K UHDの『RRR』を万全な状況で見るに当たっては何が必要か、というとそのままではあるが4K対応のテレビと、4K UHD BDの再生に対応するディスクプレーヤーを揃える必要がある。BD(ブルーレイ)と銘打たれてはいるが、普通のBDプレーヤーでは4K UHD BDディスクは再生できない。キチンと再生対応機を用意しよう。
なお、4K UHD BDディスクはプレーヤーの接続先が4K対応テレビで無くても再生自体はできてしまう。極論をいえば古いテレビであっても再生機を買えば4K UHD BDを再生できるのだが、接続先の古いテレビに合わせて解像度はフルHDに、再生時のHDR表現もブルーレイ相当のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)へと変換されてしまうので要注意だ。つまりディスクに収められたクオリティを十全に楽しむのであれば、4K対応・HDR10フォーマット対応のテレビとプレーヤーを揃えるのが必要となる。
「4K対応」という要素については、対応モデルであればどんなに安価なモデルでも第一に4Kを謳っているので迷うことは無いだろう。プレーヤーについても「Ultra HD Blu-rayブルーレイプレーヤー」から選べば、4K UHD BDを再生することができる。しかし、ディスクに収められたクオリティを再生し切る上で1点気をつけたいのはHDRフォーマット「HDR10」に対応しているか否かだ。こちらもテレビ・プレーヤー共に対応している必要がある。
しかし、幸いにも現在流通しているテレビ、プレーヤーともに「必須要素」といわんばかりにHDR10をサポートしている。あまり古い機種になってしまうと対応機で無くなってしまうが、中古では無く量販店に並ぶ新品の4Kテレビ、プレーヤーであればまず対応していると思ってもいいだろう。
上位規格として「HDR10+」「HDR10+ Adaptive」といったものも登場しているが、これらに対応する製品なら『RRR』収録のHDR10の再生もサポートするので安心していただきたい。
■手頃な価格で揃う対応テレビ・プレーヤーをピックアップ!
現在流通している4Kテレビ/プレーヤーともに対応しているという「HDR10」フォーマットだが、選択肢が多いとその中からどう選べば? という迷いも出てくるだろう。そこで今回は安価かつ、クオリティが担保されているモデルを紹介したい。
テレビでいうと、コストパフォーマンスに優れるメーカーでおなじみのハイセンスの2023年モデル「A6Kシリーズ」。画面サイズも75V/65V/55V/50V/43V型と豊富なサイズを取り揃え、今置いてあるテレビからの乗り換えも容易だろう。そして何といっても推したいポイントは価格。画面の小さい43V型なら税込6万円前後の価格感で購入できる。販売店によっては5万円代で購入できてしまうのもポイントだ。
また、使い勝手の面ではNetflixやYouTubeといった動画配信サービスの再生にも対応するので、自宅のネット環境と合わせることで様々なコンテンツを楽しむことも可能。ファイルウェブではプロによるレビューも行われているので、購入前に気になることがあればチェックすることをおすすめしたい。
プレーヤーのジャンルにおいても様々なモデルが「HDR10」再生をサポート。3万円以下で購入できるモデルに絞ると2019年発売モデル、パナソニック「DP-UB45」がAmazonでは25,298円(記事執筆時点・以下全て税込)。先ほど紹介したハイセンスA6Kの43Vの型との組み合わせなら10万円以内で4K UHD BD再生環境が整う。さらに安価な物でいえば、ハイエンドな4Kテレビで存在感を高めているLGの2024年モデル「UBK80S」。こちらは現在Amazonにて19,200円で販売されている。
もちろんテレビもプレーヤーもハイエンドな物も多く世に出ているが、今回は上記の通り手に取りやすい価格感をチョイスしてみた。「揃えるならもっとガチなものを」という方は、ファイルウェブ掲載のテレビやプレーヤーのレビュー記事を通読した上で選んでみても良いだろう。
また、サウンド面でいうと4K UHD BDには「ドルビーアトモス」フォーマットを収録。こちらも対応のサウンドバーを用意することで幸せな視聴体験を味わえること請け合いなしだ。『RRR』ディスク発売までの約3ヶ月間、ご自宅の環境に向き合うには十分! 本作を機にぜひとも「4Kの世界」へ足を踏み出していただきたい。
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