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HTZ-900DV

PIONEER
HTZ-900DV (PureVision Theater900)

\OPEN(予想実売価格130,000円前後)

発売:2003年9月中旬
このモデルは生産を完了しています
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平面型スピーカーを採用し奥行きわずか30ミリを実現

ビジュアルグランプリ2004 ≪かんたんホームシアター部門≫受賞モデル

迫力の5.1chサラウンドが楽しめる、高音質フラットパネルスピーカー

【SPEC】[DVD/CDチューナー部] ●外形寸法:360W×74H×270Dmm ●質量:3.2kg
[サブウーファー部] ●形式:18cmバスレフ型 ●最大入力:75W(JEITA) ●外形寸法:192W×395H×436Dmm ●質量:12.5kg
[フロント/サラウンドスピーカー部] ●形式:パネルタイプスピーカー ●最大入力:75W(JEITA) ●外形寸法:220W×1,130H×266Dmm(スピーカーベース取り付け時) ●質量:4.0kg(1本)
[センタースピーカー部] ●形式:パネルタイプスピーカー ●最大入力:75W(JEITA) ●外形寸法:420W×120H×32Dmm ●質量:0.9kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

平面スピーカーでも通常タイプに勝るとも劣らない再現性を備える

これは平面スピーカーを擁した5.1チャンネルのワンパッケージシステム。サブウーファーを除く5本のスピーカーは、フラットパネルを「エキサイター」で駆動して音を放射するシステムだ。NXT(New Transducers Limited)の技術を導入した平面スピーカーである。奥行きはわずか30mmであり、全体の仕上がり板状なのがユニークだ。ヘアラインのアルミ素材である。

プレーヤー付きAVレシーバーは実に多くの音声フォーマットに対応している。ももちろんDVDオーディオ、SACDマルチチャンネルに対応したユナバーサルプレーヤーである。またJPEG・MP3に対応、MPEG-2 AACデコーダーも搭載しているので、BSデジタル5.1チャンネル音声が再生できるようになっている。映像については、プログレッシブ出力可能。サラウンドの初期設定は「ルーム設定」「シートポジション設定」で簡単化している。

平面式といっても特殊な鳴り方ではなく、十分な帯域を確保しつつ軽快な音を放射する。音楽ソフトの立体座標定位がなかなか高水準であり、固体伝搬系の駆動方式の利点がうかがえる。

映画の派手な効果音はピークの限界が早めにくるので、音量の設定に注意したい。DTSよりドルビーデジタルの方に相性があるかもしれない。それにしても、「ロード・トゥー・パーディション」の雨が降りこめる場面は、実によく立体的な雨音を表現する、たしかに天井からも降り注ぐ印象なのである。実用性はもちろん、独自の魅力を備えたスピーカーシステムに今後注目していきたい。

(text:吉田伊織)