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PIONEER
DV-600A-S
¥29,800(税抜)
発売:2003年10月下旬
このモデルは生産を完了しています
2万円台のユニバーサル機
入門モデルとして好適
ビジュアルグランプリ2004 ≪DVDプレーヤー部門≫受賞モデル
この価格帯で初のDVD-AUDIO、SACDのマルチチャンネル再生に完全対応
【SPEC】
●再生可能メディア:DVDビデオ、DVDオーディオ、SACD、DVD−RW(VRモード)、DVD−R(ビデオモード)、DVD−RW(ビデオモード)、ビデオCD、音楽CD、CDV(オーディオパートのみ)、DTS−CD、CD−R/RW(音楽CDフォーマット、ビデオCDフォーマット、MP3/JPEGファイル) ●出力端子:コンポーネント映像×1、D1/D2映像×1、S映像×1、コンポジット映像×1、光デジタル音声×1、同軸デジタル音声×1、アナログ2ch音声×1、アナログ5.1ch音声×1 ●消費電力:11W ●待機時消費電力:0.09W ●外形寸法:420W×55H×283Dmm ●質量:2.4kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
SACDマルチでは高密度な表現力を実現している
3万円を切る価格ではじめて登場したユニバーサルプレーヤーである。しかもDVDオーディオやSACDのマルチチャンネルに対応しているのだから画期的だ。
それがユニバーサルプレーヤーと呼ばれているのだが、それだけではない。ビデオモード録画したDVD-R、DVD-RWが再生できるし、VRモードで録画、編集したDVD-RWも再生できるのだ。
映像DACは54MHz/10bitのものを使用。もちろんプログレッブ出力も可能であり、D1/D2コンポーネント映像端子を装備している。音声系については、192kHz/24bitのDACを使用。また待機時消費電力が0.09Wという省電力設計も訴求している。
パイオニア独自のGUIは、見やすく使いやすいし、テンキーダイレクトも健在。この価格帯で使いやすさは極めて重要な評価ポイントになる。
アナログ接続の音質は価格相応。帯域バランスはあるが鮮鋭感に限界がある。ただしSACDとなると、さすがに高密度になり、余韻の形や音場の広さがよく表現でき、なかなかの鮮度と分離感である。アコースティクギターの細身の音像によく艶が乗るのだし、パートの分離は奥行きまでよく分かる。映画では力強さや音場のスケールが結構な表現力である。
画質はパイオニア流の力強さを少し抑えてニュートラルな画調としている。白ピークは鮮やかさを示しつつ破綻せず、黒は沈め過ぎずに階調表現はそつがない。しかも強いコントラスト感を演出しているのである。
入門機としての役割をよく果たした製品だ。
(text:吉田伊織)