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VICTOR
SX-L9
¥600,000(税抜)
オーディオ銘機賞2004 ≪銅賞≫受賞モデル
オーディオ銘機賞2004 ≪スピーカーシステム・中、大型部門≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2004 ≪銀賞≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2004 ≪スピーカーシステム・中、大型部門≫受賞モデル
【SPEC】●種類:3ウエイ3スピーカー、密閉型 防磁形(JEITA) ●使用スピーカー:低域用 30cm コーンスピーカー、中低域用 18cm コーンスピーカー、高域用 2.5cm ドームスピーカー ●定格入力(JIS):45W ●最大入力(JIS):180W ●定格インピーダンス:4Ω ●再生周波数帯域:25Hz〜70,000Hz ●出力音圧レベル:90dB/W・m ●クロスオーバー周波数:200Hz、3,000Hz ●外形寸法:390W×1078H×480D mm(スピーカーターミナル、サランボード含む) ●質量:70kg(1本)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
美しさに音楽性を込めたフラグシップモデル
ビクターでは1999年に「SX-L」シリーズをスタートさせたが、本機はその集大成ともいえる、このシリーズの頂点に立つ製品である。シリーズの技術的な特徴としてオブリコーンが挙げられるが、これは通常のスピーカーユニットとは異なり、駆動点をオフセンター化することで、振動板の素材の持つ固有共振を分散させようという高度な技術である。
L9でも、主要音楽帯域の200Hz〜3kHzに18cm、アルミのメタルオブリコーン振動板を採用している。
エッジも既にSX-L55、あるいはSX-LC33で一足先に用いられているが、軽量で低損失のEPDMフォームラバーを採用し、駆動点の周辺はスパイダーサスペンションで支えている。磁気回路はリング型のアルニコマグネットを使用し磁束密度は13000ガウス、もちろんアルミダイキャストフレームである。
バリトンでシューベルトの歌曲を聴くと、音像のリアルさ、伴奏ピアノの広がりに対して程よく張り出す声との距離感など、空間的な表現が大変に豊かで、重心の低い安定感がある。
(text:石田善之)