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PIONEER
S-EU5TB
(ユーロシリーズ)
¥27,000(税抜)
ヨーロッパで活躍するデザイナー、スティーブ・セネスカット氏がデザイン
価格は1本
【SPEC】
●型式:位相反転式フロア型、防磁設計(JEITA) ●ユニット:140mmコーン型ウーファー×2、25mmドーム型トゥイーター ●インピーダンス:8Ω ●再生周波数帯域:40Hz〜20kHz ●出力音圧レベル:87dB ●最大入力:130W ●外形寸法:195W×1,032H×289Dmm ●質量:13.4kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
ふくよかな感触に富み温かい音色を奏でる
5.1chのシステムで聴ければベストだったが、今回は2chだけで試聴を行った。
キャビネットはフロント・バスレフで、低域共振を思い切って低く取ったようだ。このためウーファーとダクトの出力の間に心持ち隙間が空いた印象があり、低域は豊だがやや膨らみがありすぎる気もする。映画ではそれが効果音のたっぷりした音調となって表れるのだろうと想像されるが、2chではいま少しタイトであってもいいように思う。
バーチカルツイン構造はパイオニアが長く培ってきた技術で、定位の確かさとウーファーの音圧が増加することによるバランスの安定が利点である。ここでもそれが生かされ、ボーカルやピアノ・ソロなどの音像が明快に描かれ、質感にも無理がない。ウッドベースなど先にも触れたようにもうひとつ引き締まってもいいところだが、音色が温かくふくよかな感触に富んでいる。オーケストラではそれが腰の落ちたエネルギー・バランスとなって聴きやすい音調を呈している。高域にも伸びが良く、棘のないハーモニーが快い。(井上千岳)