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YAMAHA
AVX-S35F
(CinemaStation)
¥OPEN(予想実売価格72,000円前後)
デジタルアンプと5.1chスピーカーがセットになったシネマステーションS35シリーズ FULLモデル
DVDプレーヤーは別売
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
リアル5.1ch再生を楽しめる“FULLモデル”
ホームシアターシステム「シネマステーション」の新ラインナップ「S35」シリーズ。スピーカー数などの異なる4タイプ(2ch・3.1ch・5.1ch)のうち、今回は5.1chシステム「AVX-S35F」をチェックしてみた。基本の2ch構成からスピーカー追加でステップアップしていけるのもこのシリーズの魅力だが、最初から5.1chリアルサラウンド環境を揃えられるのがAVX-S35Fである。
アンプ部は同社AVアンプの機能を受け継ぎ、音場再現技術「シネマDSP」や、大音量部分の音量を抑え込む「ナイトリスニングモード」、ヘッドフォンサラウンド機能「サイレントシネマ」が搭載されている。特に後者2機能は、専用のAVルームではなく一般のリビングや個室で使われることが多いであろう本シリーズにおいては実用的だ。デコードはドルビーデジタル・DTS・AACに対応。DVDと地上デジタルという主流メディアでの利用に問題はない。
使い勝手も良好だ。本体は縦置きも可能なコンパクトタイプで設置性抜群。シネマDSP各モード、入力ソース、ドルビーバーチャルスピーカー、各スピーカーの音量調整のそれぞれには独立したリモコンキーが割り当てられており、オンスクリーン設定など不要のわかりやすさだ(実際、オンスクリーン設定や自動音場補正は用意されていないが、不便とは感じなかった)。
音の方は、小口径ユニットの小型ブックシェルフのため、特に2ch音楽再生ではレンジの狭さは感じる。しかし中域が張り出すようなことはなく、音域バランスはフラット系。ヤマハらしい自然なまとめ方だ。5.1ch映画再生では、スケール感や迫力はやはり小さめだが、その中でしっかりとした音場を描き出す。台詞も浮かずぼやけず、ほどよい存在感だ。手軽でコンパクトなシステムという前提条件の中で無理、妙な加工などをせずにまとめた、素直な音質・音場である。
(text.高橋敦)
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- 取り扱い:ヤマハ(株)