製品情報
YAMAHA
DSP-AX440
¥39,000(税抜)
エントリーモデルながら6.1chアンプを搭載
【SPEC】 ●定格出力(6Ω):メイン75W+75W、センター75W、リア75W+75W、リアセンター75W ●実用最大出力(EIAJ、6Ω):メイン100W+100W、センター100W、リア100W+100W、リアセンター100W ●全高調波歪率:0.06%(CD他) ●SN比:100dB(CD他、250mV) ●消費電力:220W ●外形寸法:435W×161H×390Dmm ●質量:11.0kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
明快志向な音作り、声の歯切れが特に良い
AVアンプの世界はますます製品の幅が広がっているし、新規参入する高級オーディオメーカーも増えている。そうした活況の中でも、ヤマハの活躍が目立つと思ったら、4年連続(1999−2002年)で国内出荷台数が一位(GfK Japan調べ)なのだという。
そんな元気を受けて、今回新たに「40シリーズ」4機種が一挙に登場することになった。DSP−AX440、AX540、AX640は、それぞれAX430、AX530、AX630の後継機だが、DSP−AX740は従来なかった価格帯のモデルだ。
その「40シリーズ」の最廉価機がこのDSP−AX440だ。この価格にして6チャンネルパワーアンプを搭載していることが本機の最大の特徴だ。つまり6.1ch音声フォーマットに対応しているのであり、6chアナログ入力も装備している。
デコーダーと音場創成を受け持つDSPデバイスは上位機と共通のYSS-938であり、これは浮動小数点演算ということを考えると注目すべきキーデバイスというべきだ。サラウンド(DSP)プログラにしても、上位機と同じく26通りもある。もちろんヘッドホンでそれらの音場プログラムを味わえる「サイレントシアター」も装備している。
使い勝手について新機軸がある。今回新設された「イージーセットメニュー」である。初期設定の煩雑さを避け、部屋の大中小など、選択式でたちまち設定が完了するのである。もちろん従来通りの詳細な設定も可能だ。それと映像系ではD4端子2系統のセレクト機能があるのが注目される。
その音は明快志向であり、声の歯切れがいい。しかもそれは低域の応答性の速さを伴っていることに注意したい。低域の量感だけでなく、現代的な力強さを志向しているのだ。この価格帯随一の種類と周到な効果を誇る音場プログラムも楽しめる。
(text:吉田伊織)
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- 取り扱い:ヤマハ(株)