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PIONEER
HTZ-1000DV
\OPEN(予想実売価格150,000円前後)
発売:2002年11月上旬
このモデルは生産を完了しています
オール・イン・ワンシステム初
DVD-A、SACD搭載のユニバーサル機
DVD搭載ホームシアターシステムとしては業界初となる、DVDオーディオ/SACD/SACDマルチチャンネル再生に対応した。映像DACには12bit/108MHzのものを搭載し、プログレッシブ再生にも対応している。アンプ/プレーヤー部のセパレートディスプレイには、視認性に優れた有機ELを採用し、豊かなグラフィックも楽しめる。
【SPEC】●外形寸法:380W×71H×299Dmm ●質量:4.1kg 「S-DV1000ST(スピーカーシステム部)」 ●ユニット:8.7cmコーン型ミッドレンジ、2.6cmドーム型ツイーター ●外形寸法:120W×155H×85Dmm ●質量:1.1kg (センタースピーカー部) ●ユニット:15cm×6cmミッドレンジ、2.6ツイーター ●外形寸法:270W×78H×85Dmm ●質量:1.2kg 「S-DV1000SW(アンプ内蔵型サブウーファー)」 ●ユニット:18cmウーファー ●外形寸法:191W×395H×436Dmm ●質量:13kg (アンプ部)実用最大出力:75W×6 (ディスプレイ部) ●外形寸法:220W×61H×35Dmm ●質量:220g
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
DVD-A、SACD再生は音の分解能が高い
インテリア性を重視したパッケージシステムだが、プレーヤーの内容に驚かされる。DVDビデオからDVDオーディオ、SACDマルチにまで対応するフルコンパチタイプ。しかも映像には108MHz12ビットのDACを搭載し、つまりユニバーサルプレーヤーとして大ヒットしたDV-S747Aがそっくり入ったようなものである。このジャンルでは世界初だという。ディスプレイには液晶ではなくOELを採用している。その多彩なパフォーマンスも楽しめるところだ。デコーダーはドルビーデジタル、dts、AACを搭載。プロロジックIIも装備している。本体とスピーカーにはアルミ素材を使用し、本体前面のドアはリモコンでも開閉するパワードアである。リモコンもアルミ製でずっしりと重い。
音調はやや軽快だが音数の多い本格的な再現だ。映画のバックに流れる音楽音などの効果がやや弱めに抑えられているが、音場は奥行があって深い。空間全体の広さを感じさせる再現になっている。高域でややほぐれないところがあり、それが力強さやここというときのパンチ力を抑えているのが残念といえば残念だが、金属的な効果音は鋭い。ディテールも明瞭でシャープだ。
セリフは落ち着いた質感を持つ。ノイズが絡まず、明瞭でニュアンスが細かく描き出されている。音色にくせがなく、声の表情も細かい。屋外音や身辺音は大変繊細できめ細かい。空間の密度は高くはないが、広がりはよく、その中に声や効果音が浮かんでいる。高域にやや伸び足りないところがあってそれが声にしろ効果音にしろ若干張りを抑えた格好になっているが、S/Nがよく背景が静寂なのが何よりである。やや下寄りのバランスが落ち着いた感触を作り出し、ソフトだが粒立ちの細かい音になっている。
DVDオーディオやSACDマルチは余裕のある再現だ。分解能が高く、個々の楽器の存在感をくっきりと感じさせる。S/Nがいいということである。中域の柔らかな実体感が生々しく、遠近の利いた再現である。