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S-VSL6

PIONEER
S-VSL6

¥42,500(税抜)

発売:2002年10月下旬
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ホームシアターユースに最適なデザインと音質を兼ね備えた

価格は1本

プラズマテレビにベストマッチのハイコストパフォーマンストールボーイ&センタースピーカー

【SPEC】 ●ユニット:100mmウーファー×2、25mmトゥイーター ●周波数帯域:45Hz〜38kHz ●最大入力:100W ●能率:85dB ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:208W×1187H×208Dmm ●質量:11.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

外観を裏切るような、本格的な映画&音楽再生音

すこぶるスリムな形状のスピーカーが好評なのは、ホームシアターのためであり、とりわけプラズマディスプレイと組み合わせた際の親和性、一体感が重視されている。パイオニアはその本家ともいうべき存在であり、このVSLシリーズは音質についても全力を注いでいる。構成は、防磁型の2ウェイ/3ユニット構成、バスレフ方式である。

2本のウーファーユニットは10cm径のコーン型とのみ発表されている。トゥイーターは2.5cmのドーム型。能率は85dBと低目になっているが、そこには低域を拡大するという設計方針が推測できる。再生帯域は45Hz〜38kHzとしていて、これはこのクラスのトールボーイ型としてはかなりワイドレンジといえる。クロスオーバー周波数は2.8kHzであり、ウーファーは5オクターブくらいという、広い帯域を受け持つことになる。バスレフ方式とはいえ、貧弱な小型ユニットでは伸びやかさのない音になりがちだと思う。

エンクロージャーは「ABDテクノロジー」を採用している。これはアコースティック・バランス・ドライブの略で、不要な定在波を防ぐもので、ウーファーとバスレフポートの位置の最適化に傾注しているという。

これは外観を裏切るような本格志向の音だ。低域の押し出し感と躍動感が良好。中高域の解像感が高いし、台詞には実体感がある。音場感、チャンネル感のつながりもスリム型ならでは。

プラズマディスプレイと組み合わせてまとまりがいいという水準ではなく、単体で評価できる音である。使いこなしとしては、外形による利点を生かすために、スピーカーの周囲はなるべく開放空間にするといい。またパワーは結構入るが、高域が一人鳴きしないように、アンプの規模はほどほどにしたい。

(text:吉田伊織)