総画素数約331万画素の高解像度CCDを搭載し、静止画撮影時は約305万画素の3メガピクセル撮影が可能。サイズはDZ-GX20に比べて僅かに小さくなり、手にしっくりとなじむ。そのほか、液晶モニターを2.7型ワイドタイプに変更したり、最新ドライブの搭載によってDVD+RWへの記録に対応するなど、改良点は多岐にわたっている。5種類のメディアに対応しており、DVD-RAM、-RW、-R、+RWやSDメモリーカードに記録できる。ズーム比は光学10倍と変更はないが、CCDサイズが変わったこともあり、やや望遠側にシフトした。ワイド撮影への対応力がやや弱くなった点は残念だが約 0.7倍のワイドレンズがオプションで用意されるので、用途に応じて活用するとよい。

特に注目したいのが、「秒撮」モード。これは、起動後約1秒で撮影できるという優れた機能だ。録画一時停止時に本体上部の「秒撮」ボタンを押すと、同モードに移行してボタンが青く点灯する。この状態が、消費電力を半分に抑える秒撮モードである。約30分で自動的に電源がオフになるが、このモードで待機していると、秒撮ボタン、または録画ボタンの二度押しですぐに撮影でき、機動性は大幅に向上する。新たに加わった機能で、便利なのは他にもある。それは、動画から静止画を切り出す機能。幅広い用途に利用できそうだ。（会田肇）