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C-70f

LUXMAN
C-70f

¥450,000(税抜)

発売:2003年8月
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装いも新たに登場した最古参ブランドの新モデル

オーディオ銘機賞2004 ≪銀賞≫受賞モデル

オーディオ銘機賞2004 ≪プリアンプ部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】●入力感度/インピーダンス:コアキシャル 250mV/50kΩ、バランス 250mV/100kΩ ●出力/インピーダンス:コアキシャル 1V/300Ω 最大7.5V、バランス 1V/600Ω 最大7.5V ●全高調波歪率:0.005%以下1kHz(定格) ●周波数特性:20〜20kHz(+0、-0.1dB)、10〜100kHz(+0、-2.2dB) ●SN比:119dB以上1kHz(IHF-A) ●外形寸法:467W×187H×435Dmm ●質量:22.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

音量調節機構をはじめ、各所に新技術を導入

ラックスマンのアンプがシャンペンゴールドからブラスターホワイトへと装いを新たにした。型番も1桁から2桁の70となり、少なくとも外観的にはフルモデルチェンジである。

音質的に大きく飛躍するために、ラックスマンではコントロールアンプの音量調節機構にメスを入れ新技術を導入している。これをLECUA(ラックスマン・エレクトリック・コントロールド・ウルチメイト・アッテネーター)と呼ぶ。電子制御アッテネーターという表現になるのだろうが、実際には音量調節のためにふたつの抵抗器を介するだけ、というもので信号の経路上は大変にシンプルなアナログ回路である。

M-70fとバランスで接続して試聴した。従来のこのクラスでは得にくかった音抜け感と密度感の高さがある。C-7/M-7以来、iになりfになり、今回へと、少しずつながらサウンド傾向が変わってきていると感じる。かつては概して大らかななかにたっぷり、ゆったりとした音を聴かせたが、今日のサウンドは小気味良い弾み感、限りなく繊細な緻密さを聴かせる。

例えば古典のチェンバロ曲を聴いても、一音一音の繊細感と輝きをきっちりと表現しながら程よくパッツリとした音像感である。独奏のピアノも音像感がしっかりしていて特に低音部で締まっている印象だが、全体の硬さや窮屈さにつながることがない。大袈裟に低域が響き過ぎないのが今日のラックスマンサウンドである。

(text:石田善之)