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DV-60

ESOTERIC
DV-60

¥490,000(税抜)

発売:2006年6月下旬
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ESOTERICブランドのユニバーサルプレーヤー

ビジュアルグランプリ2007 ≪DVDプレーヤー(高級タイプ)部門≫受賞モデル

【SPEC】●再生可能ディスクフォーマット:スーパーオーディオCD/CD/DVDオーディオ/DVDビデオ/ビデオCD ●アナログ音声出力:XLR端子(2ch)×1、RCA端子(2ch)×1、RCA端子(5.1ch)×1 ●周波数特性:5Hz〜88kHz(DVDオーディオ) ●S/N比:130dB ●ダイナミックレンジ:107dB ●歪率:0.002% ●デジタル音声出力:光デジタル端子×1、同軸デジタル端子×1、i.LINK(AUDIO)端子×1 ●映像出力:HDMI(Ver1.1)×1、D2端子×1、S2ビデオ×1、ビデオ×1 ●ワードシンク入力フォーマット:BNC端子×1 ●ワイヤードリモート入力:RS232Cリモートコントロール端子 、ワイヤードリモート端子、トリガー端子 ●消費電力:28W(スタンバイ時 2W) ●外形寸法:442W×149H×353Dmm(突起部含む) ●質量:約14kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

DV-60の魅力を要約すれば、エントリーといえどもハイエンドの鋭利な切れ味があって大衆商品ではないということだ。デジタルフィルターの切り替えは、ずぼらなリスナーには使い道がないだろう。

DV -60のこうした特徴はやはり、映像よりもオーディオ面で発揮される。CDはクラシックの新旧録音を数種試聴した。先日、生演奏を聴いたツィマーマンのショパンは右手旋律の一音ごとの芯が明瞭で輪郭が柔らかく、左手の長い持続音が痩せない。オケ弦楽の分解能の高さと倍音の美しさが秀逸で、リサイタルの夜が鮮やかに甦る。注目のデジタルフィルター切り替えを使うと、FIRは骨太、DSDは繊細、RDOT+FIRは滑らかで自然な音色になる。

SACD マルチは、ジュリア・フィッシャーのバイオリンコンチェルトをまずi.LINK接続にして聴いた。独奏バイオリンのゆらぎのない定位が視聴室に幻像を描き出す。オケのサラウンドの左右前後のつながりも秀逸。これをアナログ接続に変えてみると、明るく力強い、活力と粘りのある音に変わった。設定によって表情の変化の振幅があり、しかも相譲らぬ魅力があって使いこなし甲斐があることが、エントリーといえどもハイエンドの所以なのだ。

映像はメカと筐体の堅牢な構築の恩恵で、ディスプレイに貼りついたような安定した映像を楽しませる。なお、HDMI接続で映像を1080pまでアップスケールして出力できる。(大橋伸太郎)

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