製品情報
PIONEER
DVR-55
\OPEN(予想実売価格90,000円前後)
発売:2002年10月下旬
このモデルは生産を完了しています
充実の機能とハイCPを両立したエントリーモデル
ビデオモードでも最適な画質を32ステップで選べる「マニュアル」録画を実現
【SPEC】 ●録画可能ディスクメディア:DVD-RW、DVD-R ●入出力端子:(入力)映像/音声x3、S映像x3、BSデコーダー (出力)映像/音声×2、S映像×2、デジタル音声(光)×1、コンポーネント×1、D1/D2×1、BSデコーダー DV入出力 ●外形寸法:420Wx95.5Hx360Dmm ●質量:5.8kg ●消費電力:45W
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
ビデオモードで記録したRWのファイナライズを解除可能
パイオニアのDVDレコーダーは世代を重ねるごとに着実な進化を遂げているが、これまで切望されていながら実現していない機能があった。ビデオモードでのVBR記録がそれである。本機は、DVD−R/RWへのビデオモード録画時にVBR方式で記録できるようになったうえ、32段階の手動録画モードも同時に選べるようになった。これまでで一番大きな進化を遂げたといっても過言ではない。
VBR方式のメリットは、映像の内容に応じて記録レートを効率的に振り分けることによって、画質の劣化を最小に抑えることにある。すべてのシーンを同じ記録レートで記録するCBR方式に比べて、VBR方式なら確実な向上が期待できるのだ。
SPモードの録再画質は、従来に比べて安定感が増して、ディテールの再現力も向上していることがわかる。VBR方式の採用が功を奏したのだろう。また、手動設定でディスク片面当たり2時間半前後までの録画モードに設定した場合は、フルD1の解像度を維持するため、画質の劣化がさほど目立たない点も特筆したい。映画まるごと1本を1枚のディスクに録画するような場合に威力を発揮する。
DVDビデオの再生画質は、特にプログレッシブ出力の自然な色再現力が印象に残った。DVDプレーヤーとしての画質にも十分配慮を重ねた製品といえるだろう。
(text:山之内正)