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DSP-AX1700

YAMAHA
DSP-AX1700

¥160,000(税抜)

発売:2006年11月中旬
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筐体内部設計にもこだわったミドルクラスAVアンプ

【SPEC】●定格出力:120W×7 ●最大出力:175W×7 ●周波数特性:10Hz〜100kHz ●音声入力端子:アナログ×11、6ch/8ch×1、光×5、同軸×3 ●音声出力端子:SP OUT×7ch、PRE OUT×7ch、SUBWOOFER OUT×1、REC OUT×4、光×2 ●映像入力端子:コンポジット×6、S×6、RCA色差×3、D5×3 ●映像出力端子:コンポジット×3、S×3、RCA色差×1、D5×1 ●その他の入力端子:HDMI×2、DOCK×1 ●その他の出力端子:HDMI×1 ●コントロール端子:RS232-C×1 ●外形寸法:435W×171H×438.5Dmm ●質量:17.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

基本路線を忠実に受け継いだ安心感ある製品

従来機と同様に、全回路の徹底したローインピーダンス化でスピーカー駆動力を高める「ハイカレントアンプ・テクノロジー」と信号経路の純度を重視する「デジタルマキシマムコンセプト」が設計の基本にある。その思想をベースに筐体内部の回路系を最大限に集約した「DB(ダブルボックス)コンストラクション」を採用したのが今回最大の特徴だ。アナログ部とデジタル部の分離を徹底し、信号入力からスピーカー出力までの経路を最短化しているという。さらに、ボトムシャーシには高剛性エンボス加工を施こし、振動を抑制。もちろん、DAC/ADC・デジタルボリュームなどのパーツや回路の高性能化も押し進められており、あらゆる面から本質的な高音質化が図られている。

機能面では、ヤマハAVアンプに欠かせない機能である「シネマDSP」が「シネマDSP-plus」へと強化されたのが売りだ。反射音の分析方法を全面的に改善し、従来よりさらにリアルな音場を再現するとのことである。1080p映像やDSD(SACD)音声の出力に対応するHDMI 1.2a端子、自動音場補正YPAO、専用DockによるiPod連携機能なども搭載されており、機能的な不足を感じることはないだろう。

サウンドは過度な主張のない素直なものである。無理なワイドレンジさはなく、自然な音域バランスで再生される。ウッドベースは本当に深くまでは下がらないが厚みがある、といった具合だ。アタック感は控え気味で、全体にしなやかな音場といった印象。

映画サラウンドソースではセリフの質感が良い。音場から浮かず、適度なメリハリで伝わってくる。元々厚みのある中低域にサブウーファーが加わり、音場の土台となる低域の重み・迫力は見事なものだ。

基本構造から見直しが行われたメジャーアップデート機だが、機能的にも音質的にもヤマハAVアンプの基本路線はしっかり受け継がれており、安心感のある製品だ。

(text.高橋敦)