1080p対応HDMI端子を搭載。高いオーディオ性能も実現

DSP -AX759の後継モデルで、HDMI端子は入力2系統、出力1系統を装備。1080pのフルHD映像やSACDのDSD音声、次世代DVDの 192kHz PCM音声などの伝送に対応する。HDMIのバージョンは1.2。HDMIの搭載は10万円以下の価格帯では同社初だ。出力は7.1chで、全回路の徹底したローインピーダンス化によりスピーカー駆動力を高める「ハイカレントアンプ・テクノロジー」を採用している。DACはバー・ブラウン社製のDSD対応の 192kHz/24bit。シネマDSPが「シネマDSP-Plus」となっており、合計35プログラムが搭載されている。機能面ではYPAOと好評の SCENE機能、iPod対応などに注目したい。また、HDMI端子は1080pに対応している。

ピュアダイレクトモードで試聴したが、今回はデジタル入力が会心の出来映えであった。CDもDVDも素直でストレートな出力をする。音の純度が高いだけでなく、全域での解像度や透明感、奥行き感もワンランク上だ。タイトな低音域は弾力十分。ピュアオーディオのようで、アンプとしてのドライブ力を体感させる。一方アナログ入力は刺激の少ないバランス指向だ。これは好み次第。シネマDSPもぐっと繊密さを増し、新時代の音場創世を印象づける。

（林 正儀）