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PDP-A507HX

PIONEER
PDP-A507HX (PUREVISION)

¥533,333(税抜)

発売:2007年4月下旬
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「新ダイレクトフィルター」が進化したプラズマ“PUREVISION”50V型

ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪金賞≫受賞モデル

【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●画素数:1,365×768 ●受信チャンネル:地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●入力端子:D4×3、S2×3、ビデオ×3、HDMI×2、RGB×1、音声LR×5、USB×1 ●出力端子:S2×1、ビデオ×1、音声LR×1、ヘッドホン×1、デジタル音声(光)×1 ●その他端子:ビデオコントローラー×1、LAN×1、電話回線×1、コントロール×1 ●消費電力:343W ●外形寸法:1,224W×795H×115Dmm ●質量:37.4kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

パイオニアのプラズマテレビは、深みのあるコントラスト感に定評があるが、そのコントラスト改善に寄与している技術のひとつが、ダイレクトカラーフィルターである。他社製パネルとは異なり、表面に厚手のガラス層がないため、光の内部反射を抑えてフォーカス感の高いくっきりとした映像を再現できるメリットが大きい。そのダイレクトカラーフィルターの技術をさらに進化させ、外光の映り込みを大幅に抑えることに成功したのが、今回のA(アドバンス)シリーズだ。もちろん発光効率の高い高純度クリスタル層を従来モデルから継承しており、今回の新ダイレクトカラーフィルターの効果と相まって、力強さと深みのある遠近感を両立させることに成功している。低消費電力と軽量性でも他機を大きくリードする。

明るい部屋はもちろんのこと、暗めのリビングルーム程度にかなり照度を落とした条件でも、本機が映り込みを大幅に抑えていることが実感できる。絶対的な黒の締まりに大きな差が出るし、肌色など中間輝度の領域でも色に深みがあり、暗部が不自然に浮いたり、色調が曖昧になるようなことがない。ハイビジョンのビデオ映像でもその効果は顕著だが、特に映画ソースを映し出したときの遠近感と質感に大きな差が出てくる。「007 カジノ・ロワイヤル」の屋内シーンなど、その典型的な例といえるだろう。タキシードの黒と肌色の素直な階調感が両立し、作り手の演出の狙いまで浮かび上がってくる。

暗室環境でプラズマテレビならではの強みを発揮するだけでなく、明るめのリビングなど現実的な視聴環境でも画質が劣化しにくいことが本機の最大の特長である。生活空間とシアター空間の調和を目指す映画ファンにお薦めしたい。

(文/山之内 正)