製品情報
YAMAHA
DSP-AX861
¥105,000(税抜)
高音質再生にこだわったAVアンプ中級機
【SPEC】●定格出力:105W×7 ●最大出力:145W×7 ●周波数特性:10Hz〜100kHz(0/-3dB) ●音声入力端子:アナログ×8、6ch/8ch×1、光×4、同軸×2 ●音声出力端子:SP OUT×7ch、PRE OUT×7ch、SUBWOOFER OUT×1、REC OUT×3、光×1 ●映像入力端子:コンポジット×5、S×5、RCA色差×3、D4×3 ●映像出力端子:コンポジット×3、S×3、RCA色差×1、D4×1 ●その他の入力端子:HDMI×2、DOCK×1 ●その他の出力端子:HDMI×1 ●消費電力:270W ●外形寸法:435W×171H×421Dmm ●質量:13.1kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
スピーカーを自在に鳴らす力強さで高い空間再現を実現
次世代音声対応機の登場が楽しみなヤマハだが、その前座を飾るのがDSP-AX861となる。AX761の上位機で、7.1ch DSPアンプ中級モデルである。
AX761との違いはまず重量で、11.6kgから13.1kgへと増量された。これは大型電源トランスやカーボンシース・ブロックケミコンなど電源部の強化と専用パーツの投入により、徹底的に音を追求したことの表れだろう。
オーディオセクションのさらなる強化とHDビデオアップスケーリングなど、先進機能を充実させたスペシャルチューンド・もでるとなっている。1080p対応の HDMI端子は当然の装備だが、ABT社製のビデオスケーラーやADI社製のビデオデコーダー/エンコーダーなど、このクラスでは異例の高品位デバイスを採用している。
試聴した印象は、AX761以上にオーディオっぽい硬派なサウンドが特徴で、ドライブ力が高く、スピーカーを自在に鳴らし切る力強さがある。ジャズでは、瞬発力とグイグイ押し出してくるエネルギーの高まりがあり、ピュアアンプを思わせる。また、ピュアダイレクトモードでは徹底した最短直結伝送のよさがストレートに出る印象。DVDも極めて高純度で、群を抜くS/Nのよさが素晴らしい。
『ケルティック・ウーマン』や『記憶の棘』などを視聴すると、音の陰影が緻密で、たっぷりとした空間表現に溢れる。ヤマハの音づくりの特長として、ソフトの素の情報を引き出すのみでなく、そこに生き生きとした生命力を実感できることが何とも魅力的なのである。
(林正儀)
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