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PIONEER
PD-D9
¥131,429(税抜)
2ch再生に特化したSACDプレーヤー
オーディオ銘機賞2008 ≪銅賞≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2008 ≪SACDプレーヤー(2ch仕様)≫受賞モデル
【SPEC】●周波数特性:SACD 4Hz〜50kHz(-3dB)、CD 4Hz〜20kHz(-1dB) ●SN比:SACD 110dB、CD 115dB ●ダイナミックレンジ:SACD 110dB、CD 100dB ●サンプリング周波数:2.8224MHz (DSD) ●アナログ出力(電圧):LR×1(RCA) ●デジタル出力端子:光×1、同軸×1(RCA) ●その他の端子:SR-IN/OUT ●消費電力:19W ●外形寸法:420W×113H×340Dmm ●質量:11.0kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
パイオニアは、マルチチャンネルオーディオの進化と充実を目標に掲げて大きな成果を上げているが、ピュアオーディオへの取り組みも忘れてはいない。本機は昨年同社が投入したハイファイコンポーネントと同じラインに加わるCD/SACDプレーヤーの上位モデル。楽器をイメージして作り上げたという流麗なフォルムを受け継ぐ本機は、技術面でも注目すべきポイントが少なくない。
開発テーマはレスポンスの速いサウンドの充実。無帰還型電源回路や低ESRコンデンサーの導入、DACなどパーツの選択にも同じ視点で吟味を重ねている。自社開発ドライブを支えるシャーシは重量級の堅固なアンダーベースを導入し、重心が低いサウンドの実現を図った。
再生音はすっきりと動きの明快な音調を基盤に透明感とアコースティック感を引き出し、質感と品位の高さも備える。狙い通りにレスポンスの速い音を聴かせるが、軽いバランスに傾くことはなく、オーケストラや合唱曲のフォルテシモでは芯の太さや押し出しの強さもうかがわせた。これは剛性を高めて重心を下げたシャーシの威力であろう。ミドルクラスのアンプ、スピーカーとの組み合わせに適した本格派のプレーヤーである。
(文/山之内 正)