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SE-DRS3000C

PIONEER
SE-DRS3000C

¥OPEN(予想実売価格39,800円前後)

発売:2008年5月中旬
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伝送性能を高めたサラウンドヘッドホン

ビジュアルグランプリ2009 ≪ヘッドホン部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2008 SUMMER ≪銅賞≫受賞モデル

【SPEC】●型式:オープンエアダイナミック型 ●使用ユニット:φ50mm ●入力端子:<デジタル>光角型×2、同軸方×1 <アナログ>ステレオRCAピンジャック×1 ●出力端子:光角型×1(スルー出力) ●再生周波数帯域:10〜24,000Hz ●電源:充電式リチウムイオン電池 ●質量:約350g(ヘッドホン)、約720g(トランスミッター部)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

名機SE-DIR2000Cの後継機だ。ドルビー社のヘッドホンサラウンド技術「ドルビーヘッドホン」、ドルビーデジタルやDTSへの対応等の仕様は前モデルを引き継いでいる。

50mm大口径ドライバー、オープンエア型構造も踏襲した。基本は屋内利用となり、音漏れを気にしなくてよく、心地よい自然な鳴り、響きを得られるオープン型の特長だけを享受できる。

大きく強化されたのは無線伝送部分。前機種は赤外線伝送だったが、本機は2.4GHzデジタル無線を採用している。

「ドルビーヘッドホン」には3モードが用意されているが、『オペラ座の怪人』では適度な残響感が音場を広げるDH2モードがフィット。ベースアシスト機能も併用したが、歌声の力強い厚みや伸びを豊かに描き出す。シャンデリアの落下シーンでは、無数のガラス片を高解像度で伝える。ただしシャープネスは極度でなく、映画一本を鑑賞しても聴き疲れはなさそうだ。

オマー・ハキムのトラックは、サラウンド空間が縦横無尽に活用される。ベースの低域の腰の強さ、決めフレーズの迫力など、中低域の描写力も高レベルだ。

(Text/高橋 敦)