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VICTOR
EX-AR3
¥OPEN(予想実売価格84,000円前後)
キャビネット内部構造を改善したウッドコーンスピーカー搭載システム
【SPEC】
<アンプ部>●実用最大出力:40W+40W ●入出力端子:(前面)USB×1、ラインIN/OUT×各1、ヘッドホン出力 (リア)光デジタル入力・出力×各1、ラインIN/OUT×各1、ビデオ出力×3(D2/S1・2/コンポジット)、サブウーファー出力×1、AVコンピュリンク×1
●サウンド:K2テクノロジー、3Dフォニック、ヘッドホンサラウンド、クリアーボイス ●消費電力:45W ●最大外形寸法:246W×104H
×283Dmm ●質量:3.8kg
<スピーカー>●ユニット:1ウェイバスレフ(防磁) 9cmウッドコーン×1 ●最大外形寸法:120W×161H×267Dmm ●質量:2.0kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
ウッドコーンスピーカー搭載の一体型システムが進化
ビクターウッドコーンが着実な進化をとけている。新しいモデルとなる「EX-AR3」は、好評の既発売モデル「EX-A3」のあとを次ぐニューフェイスで、スピーカーのキャビネットがチェリーからダークブラウンに変更されている。9センチのユニットも濃いめの着色が施されているが、そうしたビジュアル面には現れない部分での改良点にも注目したい。
ユニットそのものは従来通りだが、まず吸音材が異なる。EX-A3で初採用したウッドの吸音材を、今回はチェリーからメイプルに変え、吸音率を倍近くアップしている。さらにバスレフダクトまわりには、チェリーの響き棒やポートカバーによるチューニングを施したこと。2階建5つパーツによる竹の響板をボトムの部分に追加している。これは腰の低い低音再生と、質感の向上をねらったものだ。
センターユニットはお馴染みの“DEUSデジタルアンプ”や“K2テクノロジー”を搭載。新しくUSB録音機能が追加され、CDから簡単にMP3での 128kbps録音もOKだ。楽器のようなチューニングはサウンドを聴けば明らかだ。明るくハリのある音調のなかにも上質な響きが伴い、低域にかけてはグっと音圧感がアップしている。これは10センチ足らずのシングルスピーカーとは思えないリッチに広がる音場再現で、身をのりだしそうになる。ボーカルがクッキリと伸び、表情が豊かでウッドコーン特有の暖かな肌合いや微妙なフレージングは嬉しくなるほどだ。K2はモード1で深みと明瞭感の両方がアップし、モード2は落ち着く方向だ。リズムの立つポップス系などはモード1がよく、クラシック弦のザワザワした感触もモード1が似合う感じだ。デウスアンプもさらに一歩磨かれており、DVDの音楽や映画でも、表現力にゆとりや深みが感じられた。USB録音はポータブルDAPなどに手軽に持ち出せ、大変に重宝。録音インジケータもつき、よりフレンドリーになった魅力のウッドコーンコンポだ。
(text:林正儀)