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VICTOR
GZ-HD320
(Everio)
¥OPEN(予想実売価格120,000円前後)
“Everio”歴代最小・最軽量サイズのフルHDモデル
【SPEC】●内蔵HDD:120GB ●撮像素子:1/4.1型CMOSセンサー 305万画素 ●動画記録方式:MPEG-4 AVC/H.264 ●光学ズーム倍率:20倍 ●液晶モニター:2.7型 ●入出力端子:HDMI出力、AV出力、コンポーネント映像出力、USB2.0 ●消費電力:6.6W ●外形寸法:53W×68H×119Dmm(撮影時) ●質量:約370g(撮影時)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
ハイビジョン撮影をいっそう身近に楽しめるビデオカメラが誕生した
本機は大ヒットモデル「GZ-MG330」の流れをくんだ、スタイリッシュでコンパクトなデザインを採用しつつ、最高24Mpbsで撮影可能な高画質AVCHD対応フルHDビデオカメラだ。そのボディサイズは53W×68H×113Dmm、重さはわずか約 370gと、フルHDモデルのビデオカメラとしては抜群に軽量コンパクトであり、女性にも無理なく扱えるだろう。
グリップベルトは、一般的なタイプではなく、ストッパーで止めることで長さ調節を行い、余った部分をストラップとして使うようになっている。長さ調節が素早くできるのがメリットだ。
レンズはコニカミノルタの光学20倍レンズを搭載、ズーム動作はスムーズだ。従来はレンズカバーが手動であったのに対して、HD320では電源に連動してオートでレンズシャッターが開閉するようになった。液晶ディスプレイの開閉で電源をオンオフできるため、ディスプレイの開閉動作だけで素早く撮影状態がスタートできるようになったわけだ。
ビデオ撮影ではフルHD解像度ということで、実用的にはXPモード(約17MbpsのVBR)あたりが多用されることになると思うが、このレベルであればデジタルビデオカメラ的なエッジもあまり目立たないスムーズでクリアな映像が得られる。カラーバランスも癖がなく、素直で好感の持てる画質だ。そして、いざというときにはビットレート約24Mpbps(VBR)のUXPモードで、ワンランク上の発色とクリアさを持つリッチな映像が撮影できる。
撮影時の設定操作は、液晶部左のレーザータッチオペレーションや液晶下のボタンで行えるが、HD320では新たに録画の開始、レンズのズーム操作も可能になった。これは左手で液晶部分を持って両手ホールドで撮影するときには便利な機能だ。もちろん普通にズームレーバーでズーミングする操作も機敏なので、撮影スタイルに合わせて使い分けられるだろう。その他、便利な撮影機能としては流行の顔検出も搭載したおり、人物を被写体にした撮影の利便性は向上している。
当然、静止画像の撮影も可能だ。なお、対応メディアはHDDに加え、microSDが使えるようになり、動画・静止画の保存先は別々に指定可能だ。例えば動画はHDDに、静止画像はmicroSDにという使い方ができるわけだ。なお、動画撮影時はmicroSDがSDHC規格のクラス4以上であることが要求される。
再生機能としてはダイジェスト再生機能が新しい。これは撮影した動画ファイルからカメラ内部でダイジェストムービーを生成してくれる機能で、およそ60分の映像から5分のダイジェストムービーが自動生成されるというもの。撮影した動画を素早くチェックしたいとき等に便利だろう。
ネットワーク機能として、YouTubeアップロード機能に加えて、「カンタン動画転送機能」を搭載し、iTunesに動画を転送できるようになった。 iTunesに転送した動画は当然、iPodに転送可能だ。これらの機能を使うときは撮影時にYouTubeの場合は本体側面の「UPLOAD」ボタン、動画転送の場合は「EXPORT」ボタンを押して、それぞれのモードをオンにして撮影すると、PCへの転送時に目的の処理ができる。ちなみにUPLOAD モードの場合、撮影時間は10分以内に制限される。
また、PCをあまり使わないという人のために、アイオーデータ機器の対応USB接続外付けハードディスク「HDCN-U」シリーズやブルーレイドライブ「BRD-UXP8」と接続して、ダイレクトに撮影データを保存することもできるのが便利だ。
持ち歩きやすいコンパクトボディに1920フルハイビジョン撮影機能と大容量HDD、多彩な便利機能やネットワーク対応機能を搭載したHD320はハイビジョンビデオカメラをより日常的なものにしてくれるガジェットだと言えそうだ。
(text:一条真人)