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DBP-4010UD

DENON
DBP-4010UD

¥240,000(税抜)

発売:2009年9月下旬
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SACD再生も可能なユニバーサルBDプレーヤー

【SPEC】●再生可能メディア:BD-ROM、BD-R/RE、DVD Video/Audio、DVD±R/RW、SACD、CD、CD-R/RW ●再生可能なPCファイル:AVCHD、WMA、MP3、AAC、JPEG、DivX6 ●対応カード:SD/SDHCメモリーカード ●接続端子:HDMI×1、コンポーネント映像×1、コンポジット映像×1、S映像×1、DENON LINK×1、デジタル音声(光1、同軸1)、アナログ2ch出力×1、アナログマルチch音声×1、コントロール端子(IN/OUT)、RS-232C端子、LAN×1 ●SN比:125dB ●全高調波歪率:0.0008% ●ダイナミックレンジ:110dB ●消費電力:48W ●外形寸法:434W×137H×383Dmm ●質量:10.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

DVD-A1UDの技術を惜しみなく注入したデノンのユニバーサルプレーヤー第2弾

フラグシップが相次いで登場した昨年末から本年初頭に比べ、今年後半のBDプレーヤーはやや小粒な印象を持っていたところが、デノンから大物が控えていた。SACDまで再生可能なユニバーサルプレーヤー第2弾モデル「DBP-4010UD」である。

本機は今年初頭に発売したDVD-A1UDの主要な技術とフィーチャーを継承している。主要な振動源のドライブメカをセンター・低重心に配置し、不要振動をグランドへ逃がす「Direct Mechanical Ground Construction」を筐体設計上のコンセプトにしており、トップカバーは2層、ボトムカバーは3層のハイブリッド(異種素材)構造としている。

DSD-SX用に開発したオリジナルメカをユニバーサルプレーヤー用にアレンジした「新S.V.H.メカニズム」が、DVD-A1UDに続いて本機も搭載されている。磁気による相互干渉を防ぐため、電源部、サーボ部、デジタルビデオ部、アナログビデオ部、2chオーディオ部、マルチチャンネルオーディオ部にブロックを分割した6ブロック構造を採用。本機はHDMIセパレート出力を搭載していないが、「DENON Link 4th」によるHDMIデジタル音声のジッターフリー伝送をA1UDに続いて搭載した。デノン製サラウンドアンプとリンクしてD/Aコンバーターのクロックを共有、BD-ROMのマルチチャンネル音声の高音質化を実現するオリジナル機能である。また7.1chアナログ音声出力を持ち、「Advanced AL24 Processing」を適用。量子化歪みを抑えなめらかなアナログ波型で出力する。

視聴はデノン本社の試聴室で行った。本機最大の特長がDENON Link 4th接続のHDMI音声で、その改善効果は単に定位が向上して解像感が上がる、というレベルでない。サラウンドの音場のスケールが飛躍的に大きくなり、四囲の壁が取り払われたようだ。例えば『ワルキューレ』冒頭の独軍機の到着は、滑走路上空の旋回半径の大きさ、飛行の高低差が大劇場にいるような雄大さである。映像はA1UDを引き継いだモニター調で、緻密な情報量に進境を感じさせる。SACD/CDの音質は主にアナログで試聴した。鮮鋭感があり、くっきり力強く、オーディオ専用機と比較しても価格以上の再生音を聴かせる。

(text:大橋伸太郎)