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DENON
AH-C560
¥OPEN(予想実売価格7,980円前後)
異種素材によるハイブリッドハウジング採用のカナル型イヤホン
【SPEC】●形式:ダイナミック型 ●ユニット:φ11.5mmネオジウムマグネット ●インピーダンス:16Ω ●感度:110dB/mW ●最大入力:250mW ●再生周波数:5〜24,000Hz ●質量:5.2g(コード含まず)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
コンプライのイヤーチップも標準付属する充実のパッケージ
同社としてはミドルグレードの位置付けに当たる本機だが、材質や付属品のセレクトなど、クラスを超えて充実した内容と言えるイヤホンだ。振動板前後の音圧バランスを適正化して音響特性を向上させる「アコースティックオプティマイザー」、異種素材を組み合わせることで不要振動を抑える「ハイブリッドハウジング」、ケーブルのタッチノイズを軽減する「ラジアルカスケードダンパー」と、同社イヤホンの特徴である各技術は当然本機にも採用されている。なおハイブリッドハウジングは、下位グレードでは異種樹脂の組み合わせだが、本機は上位グレードと同じく樹脂と金属を組み合わせている。アルミ合金の質感は外観的にもポイントが高い。
シリコン製イヤーピースに加えて、リプレイスメントパーツとして定番のコンプライの低反発素材イヤーピースも付属しているので、こちらの方が耳に合う方もいるだろう。几帳面に収納したい方にはうれしいキャリングケースも付属する。イヤホンに興味を持ち始めたユーザーにちょうどアピールする価格帯で、コンプライを付属してその利用を提案するなど、良いところを突いてきたなと思わされるパッケージだ。
サウンドは特にピアノに顕著だが、楽器の音色が適度に硬質で艶やか。ベースはがっしり。シンバルも金属の硬さと厚みを感じさせる音色だ。しかしボーカルは硬くはなく肉声的。音場全体は、見通しを確保しつつ、スカスカと抜けた感じにはなっておらず充実感がある。
ロックでも、ドラムスはバスドラムの踏み込みの音圧までしっかり届けてくるし、ベースもくっきりとした音色で躍動する。シンバルもパッと華やかだ。全体の立体感も良好。ギターのソロの音色は中域に集めた圧縮感を引き出す。
(text:高橋敦)
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