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DENON
DHT-S511HD
¥OPEN(予想実売価格59,800円前後)
【SPEC】<アンプ部>●入力端子:HDMI×3(うち前面1)、Sビデオ×1、コンポジット×2、アナログ音声×3、光デジタル×1 ●出力端子:HDMI×1、コンポジット×2、アナログ音声×1、プリアウト(SBL/SBR/SW)各1、ヘッドホン×1 ●その他:Dockコントロール端子×1、セットアップ用マイク入力×1 ●定格出力:フロント 27W+27W、センター 27W、サラウンド 27W+27W、サブウーファー 27W(6Ω、1kHz、THD0.7%) ●実用最大出力:フロント 34W+34W、センター 34W、サラウンド 34W+34W、サブウーファー 34W(6Ω、JEITA) ●スピーカー適合インピーダンス:6〜16Ω ●入力感度:入力インピーダンス:140mV/47kΩ ●周波数特性:10Hz〜100kHz ●S/N比:95dB ●消費電力:130W(スタンバイ時0.3W) ●外形寸法:434W×70H×318Dmm ●質量:6.2kg
<サテライトスピーカー>●形式:フルレンジ・2スピーカー、密閉型 ●再生周波数特性:80Hz〜30kHz ●入力インピーダンス:6Ω ●外径寸法:85W×188H×115Dmm ●質量:0.9kg(1台)
<サブウーファー>●形式:1スピーカー、バスレフ型 ●再生周波数特性:30Hz〜300Hz ●入力インピーダンス:6Ω ●外形寸法:136W×420H×307Dmm ●質量:4.8kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
手軽に大画面テレビと組み合わせられる3D対応のホームシアターシステム
サラウンドアンプ「AVC-S511HD」と2本のフロントスピーカー、サブウーファーで構成される。スピーカーは2.1ch構成で、5.1chにするためにはサテライトSPとセンターSPのパック「SYS-S500CS」を追加する。S511HDは5.1chアンプだが、7ch再生にも対応する。プリアウトに別売ステレオパワーアンプを接続すればよい。今回はベーシックな2.1ch構成で聴いた。
二梱包でセットアップは非常に容易。二つ折りシートの「簡単セットアップガイド」が付属、あとはアンプの取説に従う。他に付属品はアンプのリモコン、スピーカーの脚、音場測定用マイク、スピーカーコードである。ガイドは接続のフローまでとなり、画と音の設定はアンプの取説を参照することになる。
今回は2.1ch再生なのでサラウンドモードはフロントサラウンドの「DVSMode」(サラウンドソースに対応するドルビーバーチャルスピーカー)のWIDE/REFの2種、ステレオ2ch信号をDVS再生する「デコードモード」、Cinema、Musicである。DSPシミュレーション(MATRIX、ROCK ARENA、JAZZCLUB、MONOMOVIE、VIDEOGAME)は2.1chでも適用される。今回は試さなかったが5.1ch構成とした場合は、ダイレクト再生のほかに、セリフの高域成分を柔らかく丸めるCinemaEQのON/OFF、ダイナミックレンジコンプレッション(Low/Mid/High/OFF)などが使える。
SWモードはLFE+MAINで、LPF for LFEは150Hzと設定した。スピーカーがコンパクトなので基本的な音質はやや軽く、SWの受け持ち帯域を多くしたいが、これ以上(80〜250まで可)上げるとややセリフの響きが重くなる。優れているのは、スピーカーのコンパクトな形態を利用して、広がりのある立体的な音場が生まれることだ。ダイレクトで聴くと非常にS/Nのいい本格的なアンプであることがわかる。
休止符も音楽であるのと同様、静粛も映画の一部である。セリフ主体の『ハムレット』は落ち着いた声音である。取材を忘れてしばし映画に浸ってしまった。俳優の声の質感の違いも演技の一部であるが、非常に鮮明な描写。本物の映画再現を味わわせる本格的システムである。
ミュージカル『NINE』は、アンプが良いだけに、ワイドレンジでダイナミックな躍動的な音場を楽しませる。サブウーファーの再生能力が高く、ミュージカルシーンの低音楽器のビートは太く鮮明で、上とのつながりもいい。バーチャルサラウンドはWIDEの場合は音が拡散気味で薄くなり、REFのほうが密度があると感じられ、今回のLR間約2.3m、ファントムセンターというセッティングの場合、REFの方が良好だった。コンパクトスピーカーゆえの設置の自在さを活かせば、背景の音楽の奥行き、立体感が美しく引き出される。歌声はドライバーの質の良さから、なめらかで歪が少ない。ステレオ→5.1→7.1chと発展性に富む本格的システム。サラウンドの奥深い世界へ、万人に開かれた扉といえよう。
(tex:大橋伸太郎)
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