製品情報
DENON
AVR-1912
¥84,000(税込)
AirPlay標準搭載を実現した7.1ch AVアンプのスタンダードモデル
【SPEC】●定格出力:90W×7ch(8Ω) ●実用最大出力:140W×7ch(6Ω) ●HDMI:入力6、出力1 ●外形寸法:435W×162H×382Dmm ●質量:10.3kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
AirPlay標準搭載を実現した7.1ch対応のスタンダードモデル
エントリー価格帯ながら、妥協のない高音質再生と、先進的ネットワーク機能を備えたAVアンプ。ネットワーク再生はFLAC形式において96kHz/24bitに対応。手軽さが魅力のAirPlayも標準搭載している。ネットワーク周りでは他に、ネットワーク再生も含めてアンプの主要機能をリモート操作できるiOSアプリ「Denon Remote App」の存在もポイントである。
AVアンプとしての基礎の確かさは折り紙付きだ。パワーアンプは、十分な電力供給力を持つ電源部に支えられたディスクリート構成。もちろん全7chが高水準の同一クオリティに揃えられており、サラウンドを正確に再現。
デノンアンプの中核的な要素、信号経路をシンプル&ストレートにして信号の劣化を最小限とするミニマムシグナルパスサーキット、振動発生源の電源トランス等を強力に固定することで振動の悪影響を防ぐダイレクトメカニカルグラウンド構造も、もちろん継承した。その他に例えば、フロントの高さ方向の拡張を実現するDolby Pro Logic IIzなど、現在のAVアンプに求められるところは、ほぼ完璧に満たしている。
音質的には過度に尖り、攻めた要素は見せず、落ち着きのある充実感が持ち味という印象だ。
「涼宮ハルヒの消失」より序盤の文芸部室の場面では、息遣いや物音の機微を逃さずに描き出し、派手なサラウンドの場面ではないが、学校の教室という日常的な空間での会話のリアリティを、緻密に表現。カメラの移動に伴う台詞の定位の移動や響きの変化も明瞭かつ自然で、その素直で深い再現性に感心させられる。主人公の声色はやや硬質でその緊張感を良く伝え、ヒロインの魅力的なウィスパーボイスが帯びる不安の震えも真に迫っている。
「キック・アス」では終盤の派手な場面をチェック。ヒット・ガールのガンアクションのキレが実に爽快。銃器の作動音はカッチリとしていてスピード感がある。銃声も抜けが速い。そして、このキレやスピードが下手な強調感を伴わず、素直な音調であることが大きな特長だ。
先進的なネットワーク機能と誇張のないさらりとした高音質。それでいてこの価格。オーディオも視野に入れてホームシアターの構築を検討している方には、見逃せない製品である。
(text:高橋 敦)
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