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PIONEER
PDP-434HD
(PUREVISION)
¥850,000(税抜)
パネル、映像回路を一貫処理
高効率技術で鮮明画像を実現
高精度にフルデジタル処理された新世代のプラズマ映像
【SPEC】 ●システム消費電力:330W <ディスプレイ本体> ●画面サイズ:43V型 ●アスペクト比:16対9 ●画素数:1,024V×768D ●外形寸法:1,120W×652H×98Dmm ●質量:30.5kg
<メディアレシーバー>
●内蔵チューナー:VHF/UHF、BSデジタル、110度CSデジタル、CATV ●入出力端子:アンテナ入力×2系統、アンテナ出力×1系統、D4映像入力×2、S映像入力×3、コンポジット映像入力×3、アナログ音声入力×4、PC入力(ミニD-sub15)×1、モニター出力(S映像、コンポジット映像、音声)×1系統、ヘッドフォン出力×1、デジタル音声出力(光)×1、ビデオコントロール×1、i.Link×2、電話回線×1、SR+端子(モノラルミニジャック)×2 ●外形寸法:420W×90H×297Dmm ●質量:5.5kg
<スピーカー>
●方式:バスレフ式2ウェイ方式 ●インピーダンス:8Ω ●最大入力:13W ●外形寸法:83W×559H×101Dmm ●質量:1.3kg(1本)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
ハイビジョン映像、DVD映像ともに着実な画質の進化を見せる
世代を新しくしたプラズマテレビである。今回は、型番でも分かるように4世代目だ。さらに輝度、コントラスト、そして省エネの改善が図られ、43型の場合、パネル輝度が1100cd/m2と明るくなった。合わせて色再現性を改善する前面フィルターも見直し、総合効果でコントラストが約20%もアップしたのが新しい。
また、明るさの改善は省エネにも振り向けられた。年間消費電力で従来比マイナス149kWと大幅で、総合でも340kWの消費電力である。もはやこれは液晶テレビに肉迫し、「映像信号の内容でバックライトの蛍光灯の明るさの変化が期待できない液晶より、プラズマの直接発光の方がダイナミックに変わってむしろ有利なこともある」とパイオニアは省エネ化を強調する。
ピュアドライブは、新開発フルデジタル処理ドライバーの採用がメイン。アナログ入力も最初にデジタル化、その後デジタルで通すことで、信号のピュアさを確保し、エッジ表示の素直さ、ノイズの少なさなどで画質向上が期待できるもの。このデジタル処理回路の中心部はHDコンバーター処理である。NTSCもDVDも、またハイビジョンもすべてHDコンバーターに入力、インターレースをプログレッシブ化しながらパネルにふさわしいHDフォーマットに変換し、すっきりとした高画質を保つ。
なお、新しい試みでは、「アドバンスドピュアシネマ」の採用が注目だ。フィルムの24pを検出後、その3倍処理表示の72pに変換して表示。60pという中間を避け、スムーズで動画の違和感も少ない、クリアな表現力を身に付けたのである。これはDVDもハイビジョンも24p信号が検出できればすべて変換してしまい、新しい表示方法として注目されるものである。
ノイズ低減にも注力した。くっきり鮮明な画質を得ようとする狙いである。新開発のMPEGデジタルNR、ナチュラルエンハンサーなどがそれで、これに映像のメリハリを与えるダイナミックレンジエキスパンダー、さらに好みの色あいにしやすいカラーマネージメント機能の採用なども加え、美しいプラズマテレビを目指している。
画質は、ハイビジョン放送とDVDソフトを見たが、その鮮やかな色合い、くっきりした表現力で、また一歩前進したことがわかる。特にハイビジョン放送は、放送がプラズマ用ではないかと思われるほどぴったりでふさわしい番組のように見えたが、きりっとしたエッジに豊富な色合い、これが色のりのよさとコントラストがよくて、大変良好である。
DVDも映画は少し黒浮きを伴うものの、質感の表現力はカラーフィルターの見直しで向上し、艶が出てきた。映画ソフトで確認できたのはアドバンスドピュアシネマで、エッジがすっきりクリアになりきれいだった。また、全体に各デジタルNRが効果的に働いているようでバックノイズやエッジノイズが少なくなった印象である。
(text:村瀬考矢)