製品情報
YAMAHA
DSP-AX1300
¥88,000(税抜)
もはや高級オーディオアンプの仲間として認知すべき水準
オーディオ銘機賞2003 ≪マルチチャンネル部門賞≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2003 ≪マルチチャンネル音声対応機器(20万円未満)部門賞≫受賞モデル
【SPEC】 ●定格出力(6Ω):メイン100W +100W 、センター100W 、リア100W +100W 、リアセンター100W ●最大出力(EIAJ 、6 Ω):メイン150W +150W 、センター150W 、リア150W +150W 、リアセンター150W ●全高調波歪率:0.04 %(CD 他) ●SN 比:100dB (CD 他、250mV)、86dB(MM 、5mV) ●消費電力:260W ●外形寸法:435W×171H×434mm ●質量: 15.0kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
完成度の高い音は感動もの
DSP−AX1200の後継機であり、価格を据え置きしながらパワーを増しているのが特徴だ。つまり6チャンネルのパワーアンプは、6Ω時の帯域(20Hz−20kHz)と歪率(0.04%)を保証した定格出力が各100W、EIAJ(1kHz、歪率10%)で150Wというハイスペックだ。従来は定格80W、EIAJで135Wであった。
このパワーアンプ部には、最新の設計手法が取り入れられている。たとえば、電源トランスや平滑コンデンサーには大電流対応力を向上させたものを新規採用。それにヒートシンク(放熱器)は、フロントLRとリアセンターを一組に、またリアのLRとフロントセンターを一組にするツインヒートシンクであり、チャンネルセパレーションと熱の分布に配慮している。さらに、「アートベース」により、その振動の吸収にも配慮しているという徹底ぶりだ。要するに、高級オーディオアンプの設計手法を取り入れているわけだ。もちろん「リニアダンピング回路」も搭載。
音声デコーダーについてはYSS−938と他のDSPを組み合わせたツインDSP方式であり、DTS−ESのディスクリート6.1にも対応している。前回とほぼ同等の内容である。
それと6チャンネル入力については、センター無しやサブウーファー無しが独立して選択できる6−4ダウンミックス機能が注目される。ハイファイ再生の場合、フロントLRにサラウンドLRを追加するだけで対応させようという要求が強いからだ。
それとコンポーネント映像信号については、従来のRCA端子に加えてD4端子でのセレクト機能が追加されているのも変更点だ。
完成度の高い音は感動もの。鮮度やピークの伸びが向上し、精密な余韻の描写、音場の立体的な構成力も優秀。これだけ表現のダイナミックレンジが広がれば、もはや高級オーディオアンプの仲間として認知するべき水準といえる。
(text:吉田伊織)
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- 取り扱い:ヤマハ(株)