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L-505f

LUXMAN
L-505f

¥198,000(税抜)

発売:2001年11月
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トータルとしての爽やかさがあり不足感がない

【SPEC】
●連続実効出力:100W+100W(8Ω) ●出力電圧:RECORDER 180mV、PRE-OUT 1V ●消費電力:220W(電気用品安全法による規定) ●外形寸法:467W×179H×440Dmm ●重量:21.0kg ●付属品:リモコン

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ジャズのベースの切れ味や立ち上がりなどにも十分な力がある

完成度の高さや音の持つ味わいが高い評価を受けたL-509fの弟機である。

509f、507f、505fの3機は正面から見るとほとんど違いが分からない。基本となるODNF回路も共通。一種のNFBだが、そこから位相補正を排除し、出力から歪み成分だけをピックアップしてこれを打ち消すように増幅回路の最終段へとフィードバックする、つまり出力波形から歪み成分だけを除去してNFBを音楽信号から切り離すことで、初期のスルーレートの速さと超広帯域を獲得すると説明されている。

ではこの3機種はどこが異なるかというと、まず出力が異なる。最終出力トランジスタのパラレル数、ラックスマンが専用に開発した高音質カスタムパーツの数も若干異なるようである。基本的なシャーシ構造には違いはないが、質量は少しずつ異なる。

音はもちろん同じではない。最上級機がセパレートアンプに迫るS/N感の良さと音の伸びやかさ、独特の躍動感を持つのに対して、505fはややさっぱりとしてくる。しかし全体としての音の透明度が高く、S/N感の良さなどは509fの特徴をよく引き継いでいるし、残響感の輝かしさ、明るさなども伝わる。507fの太さに対してこちらはやや細身ながらトータルとしての爽やかさがあり、いささか淡泊な表現ながら不足感はない。

独奏バイオリンは実に艶やかで生き生きとしているし、オーケストラでのfでの分解も決して悪くない。ジャズのベースの切れ味や立ち上がりなどにも十分な力がある。比較すると余裕感、ゆとり感は上級機に譲るようだ。

(text:石田善之)

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