製品情報
LUXMAN
M-7f
¥390,000(税抜)
ODNF回路を採用し高スルーレートと幅広い再生帯域を実現
オーディオ銘機賞2001 ≪銀賞≫受賞モデル
【SPEC】 ●連続実効出力:200W+200W (8Ω)/ステレオ時、300W+300W (4Ω)/ステレオ時、600W (8Ω)/モノラル時 ●入力感度:1V/200W (8Ω) ●入力インピ−ダンス:COAXIAL/33KΩ、BALANCE / 66kΩ ●全高調波歪率:0.004% (1kHz/8Ω)、0.08% (20Hz〜20kHz/8Ω) ●周波数特性:20Hz〜20kHz (+0、-0.1dB)、10Hz〜100kHz (+0、-1.0dB) ●S/N比:118dB (1kHz/IHF-A) ●入力端子:COAXIAL (RCA) L / RBALANCE ●出力端子:バナナプラグ対応大型スピーカー端子 ●消費電力:428W ●外形寸法:467W×212H×440Dmm ●質量:28.0kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
パーフェクトなバランスを持った実力機
プリアンプ「C-7f」と同様、新たに、ODNF(オンリー・ディストーション・ネガティブ・フィードバック)と呼ばれる回路を採用したパワーアンプである。同回路は、音楽信号のフィードバックがない分、高いスルーレートが確保でき、再生帯域も広く取れるのが特徴となる。
試聴は、自宅のレファレンス機器に組み込んで行った。C-7fとM-7fのコンビは、ごく自然にレファレンスシステムに溶け込んだ。一聴して、好ましいバランスで、清澄なサウンドであることがわかる。シャンテクリアの「魔法のア・カペラ2」(テルデックWPCS-10112)から「村の婚礼」を聴く。鳴りだした瞬間、いつもよりも歌詞が明瞭に聞き取れることに気がついた。分解能が高いこともあるが、それだけではない。聴き込んで行くうちに、それが素早い立ち上がりによるものであることも分かってくる。立ち上がりが素早い分、頭のアクセントが明瞭に聞き取れる印象である。綾戸智絵の「life」でも同じことが言える。彼女の歌唱では、英語を発音するときの独特のニュアンスまでが克明に判る。このあたりは微妙な違いではあるが、他のアンプより現実に近いニュアンスなのだ。「フィーバー」のコントラバスは、手が触れて弾くまでの短い時間内の変化が聞き取れるほどだ。
このアンプが、上級機に混じっても善戦できると思われるのは、諸々の性能の「パーフェクトなバランス」である。だから本機は、単にハイCPモデルという評価ではなく、ハイエンド機の一つとして選択の対象とすべきであろう。
(text:貝山知弘)
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