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DENON
DCD-1650SR
¥120,000(税抜)
熟成を極めた信頼の技術を元に、ロングセラーモデルをバージョンアップ
【SPEC】
●周波数特性:2Hz〜20kHz ●ダイナミックレンジ:100dB ●SN比:118dB ●高調波歪率:0.0018%(1kHz) ●セパレーション:110dB ●ワウフラッター:測定限界(±0.001%W.peak)以下 ●出力電圧:2.0V ●標本化周波数:44.1kHz ●量子化数:16bit リニア/チャンネル ●伝送ビットレート:4.3218Mb/秒 ●COAXAL出力電圧:0.5Vp-p/75Ω ●OPTICAL光出力:-15dBm〜-21dBm ●発光波長:660nm ●消費電力:17W ●外形寸法:434 W×135 H×340 D mm ●質量:12.7kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
長年にわたる研究の成果を積み上げてできたモデル
デノンが中堅CDプレーヤーDCD‐1650の新バージョンSRを登場させた。最初のDCD‐1650は1990年の誕生で、以来、時代に応じて新開発の技術を搭載し、今日に至る。しかしその人気と実力は常に衰えることがない。オリジナルの1650から変わることなくDACはリニアタイプ、しかも4DAC、しかもスーパーリニアコンバーターと称している。
今回のSRは、「サウンド・リファレンス」を略したという自信にあふれたネーミングで、1650もほぼ完成域に達したということであろうか。その最大の要因は、デジタル技術に合わせた電源部の強化と振動対策といえよう。
歴代の1650系の音は明解で粒立ち良く、低重心であった。基本的にはこのSRも同様のパターンだが、さらに中低域の音の質感を高め、情報量や芯をよりキチリとさせ、低域はエネルギー感があるが重くなく、常に伸びやかな開放感、躍動感につながる。
独奏のチェンバロは美しい輝きとともに深みを持ち透明感を表現している。声楽曲でもクレッシェンドやデクレッシェンドの表情や深深とした動きを聴かせるし、ジャズ系のプログラムでは旋律をしっかりと前押し出し、トップシンバルの音なども決して薄くならないで、芯を感じさせる。ベースの躍動感も大変に見事である。
(text:石田善之)