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MARANTZ
SA8260
¥99,800(税抜)
低価格ながら上級機の機能を継承
SACDマルチの入門機登場
【SPEC】
●チャンネル:6チャンネル(最大) ●再生周波数:2Hz-100kHz ●周波数特性:2Hz〜50kHz(-3dB) SACD ●ダイナミックレンジ:113dB以上(SACD)、100dB以上(CD) ●サンプリング周波数:2.8224MHz(SACD)、44.1kHz(CD) ●出力端子:アナログ(5.1ch)音声×1、光デジタル音声×1、同軸デジタル音声×1 ●外形寸法:440W×124H×307Dmm ●質量:7.7kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
SACD入門機として申し分のない出来映え
SACDなのにセンターローディングではないというのが、かえって新鮮である。使い勝手は良く、中央のディスプレイが大きくて見やすいし、プレイ・ストップ・ポーズ各ボタンも大きくて押しやすい。 音は芯のあるしっかりした音だ。分離が良く、それぞれの楽器の音、各帯域のニュアンスが濁りなくクリアに聴こえる。ただし奥行き感だけは物足りない。「静寂」の表現が普及価格帯の製品だとどうしても限界があるのだ。
だが、2ch再生だと限界を感じてしまう部分も、マルチチャンネル再生では様子が変わる。今回は主に「長岡京弦楽アンサンブル」の2ch&マルチチャンネル・ハイブリッドSACDで試聴したが、本機の場合は明らかにマルチチャンネル再生におけるクォリティが勝っているように感じられた。少なくとも今回視聴したソフトでは、そう感じられた。
ついでながら、ヘッドフォン出力のクォリティもなかなか良い。端子は金メッキだし、音ヤセがまったく感じられず、細部まで手を抜かずにしっかりと造られていることが感じられた。SACDに対するマランツの取り組みは非常に真面目である。背面の接続端子もじゅうぶんに間隔を取ってあり、極太ケーブルにも対応する。ソニーの普及価格帯SACDプレーヤーと比べると明らかにコストパフォーマンスが高い。SACD入門機としては申し分ないのではないだろうか。
(text:伊藤竜太)