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VP-12S2

MARANTZ
VP-12S2

¥1,200,000(税抜)

発売:2002年11月12日
このモデルは生産を完了しています
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新チップ搭載と光学系の見直しでさらに画質に磨きをかけた

ビジュアルグランプリ2003 ≪銅賞≫受賞モデル

【SPEC】●DMD素子:0.81型DMD素子、1280×720画素 ●レンズ:1.2倍ズームレンズ ●ランプ:150W SHP ●明るさ:700ANSIルーメン ●コントラスト比:2600対1 ●接続端子:RCA色差1、ビデオ1、S端子1、DVI-D端子1、RGB1、RS232C端子1 ●対応信号:480i/480p/720p/1035i/1080i(ビデオ)、VGA/SVGA/XGA/SXGA ●外形寸法:405W×155H×470Dmm ●質量:13.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

階調表現裏に磨きがかかりきめ細かい調整も可能

今回のVP−12S2は、外観はほぼ同じだが、前機種のVP−12S1のバージョンアップというより、一世代進化したモデルである。

前作と比べると、まずDMDパネルがHD1からHD2に変更になっている。どちらも0.81型で1280×720という画素構成の16:9パネルだが、今回はミラーの傾斜角が従来の±10度から±12度に変更されているのが特徴だ。これでコントラストが大きく改善されることになり、最終的なコントラストは2600:1とされている。S1では1100:1であった。

変更にともなってプリズムなどの仕様が変わり、チューンナップされたものになっている。カラーホイールの回転は従来通り5倍速(60Hz)。光源ランプは150WのSHPを継承。700ANSIルーメンという光出力も前作と同じだ。

画質についてだが、2600:1というコントラスト値のイメージとは違うことに留意したい。白ピークがやたらにギラギラするわけではなく、むしろ暗部情報がじわりと析出するような階調表現力に一層磨きがかかった印象だ。暗部のS/Nも改善されている。ソフトでいうと、「パニックルーム」のような輝度レンジの半分くらいで勝負しているような画調にてすこぶるおいしい画になる。

基本画質が一層優秀になり、しかもきめ細かい調整ができるようになった。幅広い映画ファンに推奨できる実力機である。

(text:吉田伊織)