製品情報

製品データベース

TOP > オーディオプレーヤー > SACDプレーヤー/トランスポート

DCD-SA500

DENON
DCD-SA500

¥99,000(税抜)

発売:2004年3月上旬
このモデルは生産を完了しています
AMAZONで検索

長年ブラッシュアップを続けてきたデノン製オリジナル・ドライブメカニズムの最新バージョンを搭載

オーディオ銘機賞2005 ≪デジタルプレーヤー部門賞≫受賞モデル

【SPEC】
●再生周波数特性:2Hz〜50kHz(-3dB/SACD)、2Hz〜20kHz(CD)  ●SN比:113dB(SACD)、118dB(CD) ●高調波歪率:0.0008%(1kHz、可聴帯域/SACD)、0.0020%(1kHz/CD)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

先ず外見だが、CD専用機DCD-1550ARやDCD-1650SRの流れを汲む、デノン伝統のデザインを身にまとっている。直接のベースになっているのはDCD-1550ARだと思われるが、SACD対応を果たすため、メカニズムや基板はもちろん、中身は大きく入れ替わっている。心臓部にはデノンが開発したCD/SACDメカを搭載。モーターのシャフトを短くして高速回転時の共振を抑えていることと、異種素材を組み合わせて振動を低減するS.V.H.ローダーの採用が目を引く。トレイ収納部は上級機同様、密閉性を高める加工が施されていて、風切り音対策も万全。実際に動作音はほとんど気にならない。メカニズム下部のデジタル基板は肉厚の鋼板でシールドされている。

まずCDだが、このクラスの製品としては、CD専用機と比べても聴感S/Nが優れている。無音の静けさの中から音が浮かび上がり、音が出る直前の気配まで感じさせる。周波数バランスは重心の低い安定型だが、密度の高い中域から透明感の高い高域まで、エネルギーが薄まる音域がなく、稠密で実在感のある音を聴かせた。

SACDには、楽器ごとの音色の変化、表情の変化を高い次元で鳴らし分ける能力が備わっている。マルチチャンネル再生では、チャンネル数が増えて響きが曖昧になるのとは正反対で、旋律以外の内声や伴奏まで音形やフレーズの受け渡しを見通せる透明感が生まれてくる。音の質感の高さは、映像回路を持たない音楽専用機ならではのものだ。