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DSP-AX1500

YAMAHA
DSP-AX1500

¥100,000(税抜)

発売:2004年10月上旬
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ビジュアルグランプリ2005 ≪AVアンプ(標準タイプ)部門賞≫受賞モデル

【SPEC】●定格出力:120W×7 ●最大出力:170W×7 ●音声入力端子:アナログ×11、6ch/8ch×1、光×5、同軸×3 ●音声出力端子:アナログ×11、RECOUT×4、7.1chプリアウト×1、光×2 ●映像入力端子:コンポジット×7、S×7、コンポーネント×2、D4×2 ●映像出力端子:モニターアウト×1、コンポジット×2、S×2、RCA色差コンポーネント×1、D4×1 ●コントロール端子:RS232-C×1 ●消費電力:400W ●外形寸法:435W×171H×433.5Dmm ●質量:15.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

YPAOも進化し短時間で調整が行える

ヤマハはDSPアンプの中堅ゾーンに2モデルを打ち込んだ。このDSP-AX1500は1400の後継であり、DSP-Z9譲りのピュアダイレクト思想と、測定時間を短縮したニューYPAOが2枚看板だ。新しくDTS:NEO6の96kHzに対応して、チャンネルあたりの出力が、120Wから130Wへと増力された。実力派の7chハイパワーアンプ。また、同時発売のAX2500と比べると、やや差がつくとはいえ、最新の32bit処理/YSS930など心臓部のチップや諸機能は共通する部分も多い。CPは文句なしだ。

内容の違いは先に述べたが、さらに視聴感としての音づくりもかなり違う印象を受ける。正統派でワイドレンジ、かつ高品位なバランスのAX2500に比べると、こちらはエネルギー溢れるアンプという印象だ。

ピュアダイレクトで聞くジャズは「さあどうだ」とばかりにダイレクトにぐいぐいと鳴り響き、音のかたまりに押し倒されるようだ。

映画ソースもタフで力強いサラウンド表現が持ち味だろう。『ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還』の崩れ落ちる岩石の重量感はクラス随一かもしれない。

YPAOは確かに早くなった。部屋の騒音に対してノイズを出す回数を変えており、静かな環境下だとこれまでの16回から4回に変わったという。このニューYPAOとピュアダイレク時の音のよさだけで、買う価値ありだ。

(text:林 正儀)