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DVR-920H

PIONEER
DVR-920H

\OPEN(予想実売価格180,000円前後)

発売:2004年11月中旬
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ビジュアルグランプリ2005 ≪銀賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2005 ≪DVDレコーダー(HDD一体型を含む)部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】●録画可能ディスク:HDD(400GB)、DVD-R(8x・CPRM対応)、DVD-RW(4x・CPRM対応) ●再生可能メディア:DVDビデオ、DVD-R、DVD-RW、音楽CD、ビデオCD、CD-R、CD-RW ●映像DAC:14bit/108MHz ●録画時間:HDD→HD/約31時間、FINE/約1時間、SP/約2時間、LP/約4時間、EP/約6時間、SLP/約8時間、MN/約1〜8時間(32ステップ)、AUTO/ディスク残量に自動調整 ●入力端子:コンポジット映像・アナログ音声×3(うち前面1)、S映像×3(うち前面1)、DV入力端子 ●出力端子:コンポジット映像・アナログ音声×2、S映像×2、D1/D2×1、HDMI、光デジタル音声、同軸デジタル音声 ●消費電力:49W ●外形寸法:420W×87H×357Dmm ●質量:7.9kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

使い勝手をとことん追求した新機軸レコーダー

「重量感があって手応え十分!」というのがDVR-920Hに触れた第一印象だ。本機はパイオニアDVDレコーダーの最上位モデルである。7.9kgというハイブリッド機でトップクラスの重量は、筐体底板を二重にしたダブルレイヤード・シャーシと、ドライブ部と回路部をセパレートする内部シールド板などから生まれたスペックだ。こうした物量の投入が何を意味するかはAVファンには説明不要だろう。

入力・エンコード・出力の全回路を見直し、フルデジタル化することで高画質化を図っている。それらの回路は「Diana Circuit」と総称されている。まず入力段のA/D変換の量子化を8ビットから10ビットに引き上げ、全回路で10ビット処理を行い、階調性の高いデジタル処理を実現。同時にMPEG2コーデック回路を一体化することでA/D・D/A変換の回数を従来の4回から2回に減らし、高品位なエンコードを可能にしている。I/P変換回路も10ビット処理で、映像DACは14ビット/108MHzと十分に高性能だ。HDMI出力は、I/P変換回路からダイレクトにアウトプットされる。パイオニアでは、エンコーダーにI/P変換とDACを含めた映像処理回路を新たに「VQE9」と呼んでいる。

EPGやGUIの新機能として、番組検索に「気がきく!録画辞典」が追加された。一般検索のほか、内蔵辞典を使って検索条件を拡張できる。この辞典は、言語工学研究所(株)の同義語辞典15万語に、パイオニア独自の放送関連7万語を追加した22万語の語句データベースだ。

こうして検索した番組を自動録画することも可能になった。指定した録画レートで録り続け、HDDの残量が40GBになると古いタイトルから自動消去される仕組み。

PCユーザーに嬉しい新機能が「PCエディットゲート」である。前面i.Link端子でPCと接続し、専用PCソフトを使って、PCキーボードでのタイトル名の入力や、タイトル検索が可能だ。

テスト視聴して、まず印象的なのは、チューナー映像のS/Nの高さだ。全体的な傾向は映画向きでバランスの良いパイオニアテイストだが、S/Nが良いため色の純度が高く、カラフルかつ端正な印象だ。エンコード画質は、芝目や森の木々など細密な部分の動きにややナーバスな面があるものの、全体的なS/Nと品位は確実に向上している。

(TEXT:増田和夫)