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RW-10

KLIPSCH
RW-10 (REFERENCE Series)

¥89,000(税抜)

発売:2005年4月下旬
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ビジュアルグランプリ2005SUMMER ≪銅賞≫受賞モデル

【SPEC】●出力:280W ●再生周波数帯域:25Hz〜120Hz(±3dB) ●スピーカーユニット:25cmセラメタリックコーン ●外形寸法:318W×447H×483Dmm ●質量:17.7kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

全米の映画館導入率No.1の伝統ブランド新シリーズ

伝統のブランド、クリプッシュが最新の「リファレンス35シリーズ」をひっさげて日本に上陸する。主力のトールボーイ、RF-35をメインとする5.1チャンネルだ。いずれも象徴的な形状をしたトラクトリクスホーンを搭載するモデルで、バイタリティ溢れる再現性が特徴だ。ドライバーはチタン、ウーファーは反応の速いアルミ材+セラミックスコートだ。RF-35はデュアル20cmの2ウエイ、センターのRC-35は同じく16cmで、RB-35はコンパクトなブックシェルフだ。25cmサブウーファーのRW-10は200Wの強力アンプを内蔵する。

5.1チャンネルをホーンで固めるとどういうことになるのか。シネマファンなら期待のシステムだ。しかもトラクトリクスホーンの特徴として、特性の暴れが極めて少なく、かつ部屋の環境に左右されない正確なサウンドイメージの再現が可能という。ウーファーにパルプなどを使用しなかったのはパリっとした立ち上がりのよさを重視したためだろう。

これは国産スピーカーでは、まず聞くことができない音だ。濃厚でぐっと重心が低く、骨格のしっかりしたサウンドは、ホーンシステムならではだ。映画ソースはサラウンドの濃淡がびっしりと密、そして克明でパワフルだ。『マスター・アンド・コマンダー』は16ポンド砲の破壊力が倍増して聴こえてくる。

(text: 林 正儀)