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DPX-1

YAMAHA
DPX-1

¥880,000(税抜)

発売:2001年5月中旬
このモデルは生産を完了しています
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フィルムライクな表現力が信条
DLPの代表的モデル

ビジュアルグランプリ2002 ≪ホームシアター大賞≫受賞モデル

【SPEC】●入力端子:RCA映像、S端子、BNC(コンポーネント/RGB)、D-SUB(コンポーネント/RGB)、D4(コンポーネント)、DVI(デジタルRGB) ●対応映像信号:RCA及びS映像=NTSC/PAL/NTSC4.43/SECAM/PAL60/PAL-N/PAL-M コンポーネント/RGB=SDTV/DVDプログレッシブ/HDTV(480i、480p、576i、720p、1080i) ●対応PC信号:SVGA/VGA/XGA/SXGA※縮小表示 ●投影デバイス:0.9インチXGA DMD ●輝度800 ANSI lm typical ●解像度:1024×768 pixels ●コントラスト:900対1(フルオン/フルオフ法) ●騒音レベル:33dB ●使用ランプ:120W P-VIP ランプ ●消費電力:185W ●外形寸法:415W×129H×422Dmm ●本体質量:7.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

スペックに古めかしさも感じるが、画質や完成度は今なお高い

DLPプロジェクターをシアター用に仕向けた功績は高く評価できる。今でも画質は優秀だし、その個性を放つ。

4対3パネル、2倍速のカラーホイールとライバルに比べれば時間差を感じるが、これでなければ届かない画質もあり、貴重なモデルである。投写距離も個性だ。DLPのよさでフィルムタッチの表現力は高く、階調もスムーズなので、この資質を活かしながら、ベースにした次世代モデルに期待が寄せられる。

明るさはこれよりも暗いモデルが登場したので再考の余地が出てきたが、コントラストと明るさのバランスはそれなりに収まっている。映画ソース向けのガンマ特性が特徴であり、他に与えた影響の大きさがうかがえる。DVDの映画はまさに個性の世界で、これだからこそ見えるフィルム世界がスクリーン上に誕生する。雪の粒が多く、奥行き感、さらに立体感も優れる。

ビデオソースは相性的にはもう1つ。ハイコントラストソースだとNR処理がマイナスになるのではないかと思う。白ピークを高めて、切れ味を追求したいものだ。

ハイビジョンソースはテレビ的になってしまい、もう少し追い込む必要がある。ソフトタッチな解像感がすべてを支配し、緻密さ、シャープさなどの切れ味が薄い。情報量を狭く押し込めているようだ。

野球、サッカーなどのスポーツはその臨場感、クリアさに楽しさがあるのだが、それがオフ的な画質になり、欲求不満が生じる。スタジオ料理番組も空気感が薄まり、奥行き感も少なくなる。ただし、映画はガンマ特性の良さで説得力ある魅力的な画質である。やはり映画に特化したモデルなのである。今後、ノイズ感を消しながら解像感をどう引き出すかがテーマである。

★☆★村瀬孝矢氏が採点★☆★
≪再生ソース・ジャンル別得点評価≫
DVD映画……4.5点
DVDビデオ…3.5点
HD映画………4点
HDスタジオ…3.5点
HDスポーツ…4点

(text:村瀬考矢)