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ESOTERIC
UX-3
¥700,000(税抜)
ビジュアルグランプリ2005SUMMER ≪銅賞≫受賞モデル
【SPEC】●再生可能ディスク:DVDビデオ、DVDオーディオ、SACD、CD、CD-R、CD-RW、ビデオCD、DVD-R、DVD-RW ●映像出力:DVI端子1、S1/S2端子1、ビデオ1、コンポーネント1、D1/D2端子1 ●音声出力:RCA1系統(2ch)1、XLR1系統(2ch)1、光デジタル1、同軸デジタル1、i.Link1 ●ワードシンク入力:BNC1 ●消費電力:36W ●最大外形寸法:442W×153H×353Dmm(突起部含む) ●質量:23.5kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
基本性能はUX-1を踏襲。合理化を図ったハイCP機
本機はエソテリックが昨年発表したUX-1の技術を継承しながら合理化を図ったユニバーサルプレーヤーである。
エソテリックのベースとなるのはドライブメカニズムである。VRDSと呼ばれるそれは、上面からディスクを全面的に押さえる上面スタビライザーとしてCDのときから信頼と定評を得てきた。
DVDやSACDでは回転数がCDの4倍以上に達する。このため回転系にも軽量・高剛性の素材が必要とされ、CDでは真鍮性であったものがUX-1ではマグネシウム製となり、さらに本機ではジュラルミン製として安定した回転の確保を図っている。また表面に黒色着色を施してレーザー光の不要反射を吸収する。またピックアップベースには肉厚のアルミダイキャストベースを使用している。UX-1ではアルミ削りだしとしていたが、この点も変更のひとつとなっている。
注目されるのはアナログオーディオ出力を2チャンネルに限定したことである。マルチチャンネル出力はIEEE1394いわゆるi.Linkに委ねている。DVDオーディオとSACDはこのリンクによって出力され、デジタル伝送を徹底したものといっていい。
CDでは輪郭線のしっかりした明瞭な質感が印象に残る。ことに低域での把握が明確で、ディテールまでくっきりと捉えた表現力の高さが秀逸だ。
映画でも影の濃さが際だっているが、同時に軽快なスピード感も失っていない。衝撃音の力強さはもちろんだが、そこにきめ細かなニュアンスがちりばめられている。また音楽音の厚みと存在感の確かさも特筆しておかなければならない。高度な再現力を実感する。
(text: 井上千岳)