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DSP-AX557

YAMAHA
DSP-AX557

¥63,000(税抜)

発売:2005年3月下旬
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【SPEC】
●定格出力:90W×6ch ●実用最大出力:130W×6ch ●入力端子:アナログ音声信号×6、6ch×1、デジタル音声信号(光)×4、デジタル音声信号(同軸)×1、コンポジット映像信号×4、S映像信号×3、コンポーネントビデオ×2、D4-ビデオ×2 ●出力端子:SP OUT×6ch 8端子、SUB WOOFER OUT×1、REC OUT アナログ音声信号×2、デジタル音声信号 光×1、コンポジット映像信号×2(内MONITOR OUT×1)、S映像信号×2(内MONITOR OUT×1)、コンポーネントビデオ×1、D4-ビデオ×1 ●消費電力:245W ●外形寸法:435W×171H×420Dmm ●質量:11.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

音楽のジャンルを問わず素性のよい音を奏でる

ハイグレード製品で培った技術やノウハウを普及価格帯製品に惜しみなく投入したAVアンプ。10万円超クラスのDSP-AX1500/2500などと共通する機能・スペックがふんだんに搭載されている。D・S・コンポジットの各映像信号を相互変換してモニター出力できるビデオコンバージョン回路の搭載は、特に注目したい。位置付けとしては、これから本格的なホームシアターを構築しようという入門ユーザーに向けて必要十分以上の機能・性能を手頃な価格で提供する製品、といったところだろう。

まず音に関しては、至極素直な音という印象だ。ロックバンドの高密度の演奏でも各楽器がしっかり分離し、全帯域に渡って輪郭と力強さがある。また、ピアノトリオの繊細な空気感なども見事に再現され、ジャンルを選ばない素性のよさが感じられる。機能的には、ヘッドホン環境でサラウンドを実現する「サイレントシネマ」、重低音を抑えつつもバランスは崩さず聴き取りやすい「ナイトリスニングモード」などは、リビングシアターで重宝するだろう。高画質大画面モニターで顕在化しやすい映像と音声のずれを補正する「オーディオディレイ」も効果的で、ライブ収録の映像でも音の遅れが気になることはなかった。

普及価格帯の入門機でありながら、機能的にも音質的にも長く使えるだけの余裕を持たされていると感じた。本機を中心にホームシアター環境を段階的にグレードアップしていくというのもお薦め。

(高橋 敦)