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GZ-MC500

VICTOR
GZ-MC500 (Everio)

\OPEN(予想実売価格170,000円前後)

発売:2005年6月上旬
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動画/静止画の高画質を両立した「3CCDカメラシステム」搭載モデル

ビジュアルグランプリ2006 ≪デジタルレコーダー部門≫受賞モデル

【SPEC】
●記録メディア:1インチHDD(マイクロドライブ)/CF/SD、SDメモリーカード(別売) ●動画記録時間:ULTRA FINE/60分、FINE/90分、NORMAL/120分、ECO/300分 ●CCD:1/4.5型133万画素CCD×3 ●有効画素数:69万画素/動画、123万画素/静止画 ●最低被写体照度:18ルクス ●ズーム倍率:動画/光学10倍(デジタル200倍)、静止画/光学8倍 ●レンズ:F1.8〜2.4、動画時/f=3.2〜32mm(35mm換算 46.2〜462mm)、静止画/f=4〜32mm(35mm換算 43〜344mm) ●モニター:1.8型(13万画素ポリシリコン)液晶 ●入出力端子:S/AV端子、USB端子、DC端子、ヘッドホン端子 ●外形寸法:80W×55H×118Dmm ●質量:約330g(本体)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

3CCD搭載で静止画もきれいなHDDムービー

昨年秋に登場した“Everio”GZ-MC200/100は、Microdriveを記録メディアに使う初のビデオカメラとして大きな話題を呼んだ。本機はそのMC200をベースに、カメラブロックに3CCDを採用した上位モデルとして登場したものである。MC200/100では/3.6型CCD(200万画素)を採用していたが、本機はその部分を1/4.5型CCD(133万画素)を3枚使うことで動画/静止画共に高画質化を図ったのだ。実は、ビクターが民生用ビデオカメラとして3CCDを採用するのは本機が初めてだ。ちょっと意外ではあるのだが、紛れもない事実なのである。本機はその意味でもまさにその記念すべきモデルでもあるのだ。

レンズはMC200よりもさらに大口径化した光学10倍ズームレンズを採用しつつも、広域端から望遠端までのF値はF1.8のままで変わらない。これだけでも本機がカメラブロックに対してかなりのこだわりを持って開発されたことがうかがえる。デッキ部は基本的にMC200/100のメカを流用したもので、記録メディアが4GBのMicrodriveとSDメモリーカードの2種類となっているのも同じだ。また、MC200と同様に、可動式グリップを継承しており、レンズ部分は上下方向へ各45度ずつ動かせる。ただ、この角度はロー/ハイアングル撮影時に不足気味で、モニターもかなり小さめだ。起動時間が約10秒程度かかるのも気になるところである。

画質は発色こそ3CCDにしては控えめだが、豊かな階調が被写体をしっかりと捉え、自然な雰囲気を上手に再現していた。暗いところでもノイズが極端に増えることもなく、望遠端でF値が変化しないのも大いに助かる。撮影時は「M」モードを選ぶことでシャッター速度優先、絞り優先AEなどが可能になる。USB2.0を備え、PCと接続してデータを高速で読み出すことも可能だ。よりコンパクトに高画質映像が撮影でき、PCとの親和性の高さによって映像記録の新境地を開くモデルとして注目できる。

(text: 会田肇)