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VICTOR
SX-L33MK2
¥28,500(税抜)
価格は1本
【SPEC】●型式:2ウェイ2スピーカー、バスレフ型防磁形(JEITA) ●ユニット:低域用/14.5cm コーンスピーカー、高域用/1.9cm ドームスピーカー ●定格入力:30W ●最大入力:120W ●定格インピーダンス:6Ω ●再生周波数帯域:55Hz〜80kHz ●出力音圧レベル:87dB/W・m ●クロスオーバー周波数:4kHz ●外形寸法:150W×270H×245Dmm(スピーカーターミナル、サランボード含む) ●質量:4.5kg(1本)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
サイズを超えたクオリティを実現したコンパクト機
小型で高性能なスピーカーとして人気を集めたSX-L33のリファイン・モデル。リファインのひとつは環境対策で、表面材が従来の塩化ビニールからパルプシートに全面変更された。
小型キャビネットのサイズの中で巧みにバランスを整えた音調だ。低域の響きが豊かで音が痩せない。さすがにウッドベースは下がりきらないまでも不自然な膨らみを出すことがなく、ピアノも骨格の強いタッチを備えている。総体に下寄りに収めたエネルギー・バランスを持ち、腰の下がった出方だ。ただしそれだけに高域の伸び方は抑制された印象が残る。響きの透明度や伸びやかさをさらに引き出したいものだが、付帯音が乗らず曖昧さを与えない。
ボーイソプラノではやや裏目に出た感触で、声の質感に若干太目の音調が感じられる。ハーモニーの余韻がもっと伸びてもいいように思うが、詰まった感触はない。
コーラスでも男声が厚手で力強いのに対して、女声は声が低めに出る。逆にそれが特質といえ、ボーカルなどには好適だろう。
オーケストラのような大編成のソースになると、レンジに物足りなさを感じる。金管や弦楽器はもっと明朗でいいはずだが、厚手の音調でざっくりと出てくる低音弦の手触りに特徴が活かされているようだ。
ボーカルやギターのソロといったソースで特に魅力を発揮しそうだ。大音量で勢いよく鳴らすよりも、ひとつひとつの楽器や声を豊かに聴かせる印象である。気軽なセカンドシステムにも恰好だ。
(text:井上千岳)