特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

富士写真フイルム

データ用DVDに新製品を投入

DVD全体の拡販を強力に推進

富士写真フイルム（株）
記録メディア事業部・
営業部
アジア・パシフィック
主席

上田義雄氏

　同社はこの年末商戦に向けてデータ用ＤＶＤにカラーシリーズを新たに投入してＤＶＤのラインナップを強化する。「データ用ＤＶＤはこのカラーシリーズと９月の発表以来、市場で好評をいただいておりますＤＶＤ―Ｒ ｆｏｒ Ｄａｔａカラーキャンバスレーベルの２本立てでこの年末商戦に臨みます」。データ用ＤＶＤには５つの規格があるが、今回投入されるカラーシリーズではすべてに対応。各アイテムごとに単品を３色と５色のミックスパックをラインナップ。「この製品の最大の特徴はレーベル面にＡ、Ｂ２つのタイトルゾーンを設けて、ディスクの管理や分類を容易にしている点です。Ａゾーンはカシオ社製ディスクタイトルプリンターに対応。Ｂゾーンには油性ペンはもちろん、水性ペンでの記入やスタンプにも対応します」。これは意外とありそうでなかったもので、現在パテントを申請中だ。

　ビデオ用ＤＶＤでは６月にＤＶＤ―Ｒで１０枚パックが追加投入されたカラーシリーズが年末商戦での最重点アイテムだ。同社のビデオ用ＤＶＤのラインナップには、―Ｒ、―ＲＷ、―ＲＡＭがすべて揃えられているが、「ハードディスク内蔵型レコーダーの販売比率が高くなるにつれて、ＤＶＤ―Ｒの需要が高くなると推測され、特に力を入れていきます」と語る。

　データ用、ビデオ用を含めたＤＶＤ全体の拡販を強力に推進するために、「富士フイルムＤＶＤキャンペーン」を１１月半ばから実施。また、店頭でのＤＶＤのコーナー作りにも積極的に協力してＤＶＤビジネスの拡大を図る。

　一方、ＣＤ―Ｒではデータ用カラーキャンバスレーベルと高品質感のデザインが好評の音楽用ＰＳシリーズにも注力する。データ用ＣＤ―Ｒのカラーキャンバスレーベルは年末商戦を意識して発売した商品ということもあり、店頭での販促ツールも充実させている。カラーキャンバスレーベルはもともと音楽用ＡＸＩＡブランドのＣＤ―Ｒで今春発売しており、市場でも好評だが９月よりデータ用のＣＤ―Ｒと、ＤＶＤにも投入された。「ＣＤ―ＲとＤＶＤ―Ｒの両方でレーベル面へインクジェットプリンターで直接印刷・水性ペンで記入が可能なカラーディスクをラインナップしているのは、私どもだけということで、非常に人気の高い商品です」と自信を見せる。