巻頭言 「ホームシアター時代到来!!」 和田光征 オリンピック商戦で忙殺の日々を送られていることと思います。とりわけ薄型テレビ+BDレコーダーは、メイン商材として品薄状態が続いているようです。メーカーも流通も商品を切らさないことが最重要課題となっているようですが、貴社は如何でしょうか。 いずれにしましても、BDへの規格の一本化、ダビング10のスタートなど、北京オリンピックに向けての業界の努力、実現は素晴らしさの極みであり、心から喜びを分かち合いたいと思います。その成果がオリンピック商戦に現れ、レコーダーが商戦の花形として強烈な支援を得、急拡大しているのが現状であります。 このところの薄型テレビ大画面化へのユーザーの動きを見てみますと、春から夏にかけて50インチ以上が金額ベースで223%、40インチ代で約190%となっており、ここからラックシアターをベースにしたホームシアター化へ、大きなうねりを創るものとして期待大であります。 私は薄型テレビシアター、スクリーンシアター、2WAYシアターを提唱し続けてきました。そしてそのシアターの場所としてリビング、専用室をベースに、寝室を含めた各個室を提案してきました。 薄型テレビの伸長はラックシアターの売上増に繋がって付加価値を生み出していますが、同時にそれは前述の本格シアターへの移行を促す重要な要素として急浮上してきました。 これからホームシアターの時代が到来します。まさにホームシアターの最終章、ホームシアターのゆるぎない時代への扉が開かれたと確信します。 それはわが業界ばかりではありません。住宅産業、建築家、インテリア、リフォーム業界等々、様々なところにとっても一般常識となり、あらゆる業界が集まった形での付加価値商材として定着していくことは間違いないでしょう。 薄型テレビ、BDレコーダーの普及、そして放送をはじめすべてのコンテンツの高画質化、アクトビラ等によるコンテンツ配信の簡便化等々で、ホームシアターのインフラは整ってきたわけです。 かんたんシアター、カジュアルシアター、本格シアターというそれぞれの切り口から、潜在化していたユーザーを捉えたいものです。ガソリンの高騰、あらゆるものの物価高、それは家庭への滞留時間を増やすことにもなり、映像や音楽に接する時間がいやが応にも増えてくるわけで、いよいよテレビを基点としたテレビ、スクリーン、2WAYシアターへの要求は高まるということです。 私は常々「わが家の文化基地創造」としてホームシアターを捉え、提唱してきました。薄型テレビの普及は、その為のインフラをしっかりと整えたと言えましょう。 オリンピック商戦が終わり、年末商戦へ向けて文化基地創造を力強く推し進めて参りたいと思います。 |