巻頭言

黄金の言葉

和田光征
WADA KOHSEI

【自然教】本質的な認識として。まず宇宙があって、太陽系があって、地球があって、自然があって、生物がいて、人間がいる。自然はまさに教師であり真理である。

【存在と無】若かりし頃愛読したサルトルの哲学論ではなく、私個人のものの見方、考え方の原点でもあり、今日までの私の思考法であることをご理解いただきたいと思います。存在と無とは、時間の認識であると思っておりますが、どうもそれは正解のようです。

存在と無という時間、「光」の捉え方を私なりに次のように理解します。地球を1秒間に7周半する光が、1年経って到達する時間のことを1光年といいます。今も何億光年、何万光年の彼方から光が地球に届いています。

その光のハイスピード、そして無限のつらなりこそ「存在」であると思います。例えば人間の命、現在の平均寿命を80才と仮定します。80年の時間は光年の世界から見ると瞬く間ではないでしょうか。まさに「無」です。人間が「存在」するということは、命という時間がつらなっていくということです。

【人間百年スポットライト】人間そのものに光があたっている時間は百年であると思います。その百年の中で誕生と滅びとを繰り返し、人間は存在するわけです。そこには三世代が入る。だからこそ三世代マーケティングは不可欠なのです。人間はもとよりすべての生物は種によって時間を連続させ存在しているのです。

【遠くから見る=観目】宇宙から地球から世界から自分を見る、述べてきたように時間で人間を見ると、なるほどと思えるものです。「遠くから見る」ということをもっと身近に考えてみますと、3年後、5年後から現代を見て、いろいろと計画を立て行動するということではないでしょうか。

5年後など正確に分からないのが当たり前ですが、80%以上正解を持っていなければ終わりだろうと思います。仮説をいかに多く立てられるか、そして検証し確信するか、このコンセプトが明解なほど未来のある企業といえるでしょう。それは個人においても同じと思います。

【明日の今日】故に今起こっている不幸は、過去明日のために手を打っていなかった結果であり、外的要因は少ないと見るべきでしょう。未来を幸せなものにするためには今、未来を読んで手を打たなければならないのです。

未来から遠くから今を見ず、今起こっている幸、不幸から考え、計画すると殆ど失敗するだろうと思います。今日が「昨日の今日」なのか「明日の今日」なのかによって、すべては決まるのです。

【人間好きは商売上手】そのままであります。世の中、男女がいます。男、女の前に人間がいる認識が大切です。その時、男も女も不要となり、次に男の役割、女の役割、特性が分かってくる。それが人間好きの原点であろうと思います。人間好きは幸せのすべてであるともいえます。

21世紀になって14年目。自然も人間も変わらずに存在していくのです。

ENGLISH