受賞インタビュー「パナソニック」
オーディオ銘機賞2019にて金賞を、VGP2019にて総合金賞と批評家大賞を獲得と、オーディオおよびビジュアルの重要製品を次々に投入しているパナソニック。新たなデジタルマーケティングでの発信をフックに、さまざまなチャネルでお客様接点を広げる同社の取り組みを、宮地氏が語る。 テクニクスのSL-1000Rが、オーディオ銘機賞の金賞を受賞されました。テクニクス復活の集大成ですね。 宮地権威ある賞をいただきありがとうございます。アナログプレーヤーSL-1000RとターンテーブルSP-10Rは、テクニクスの代名詞とも言えるアナログプレーヤーの最高峰の商品です。オーディオの大型イベントへの出展や全国のご販売店様での試聴イベントを毎週実施していますが、ダイレクトドライブ・モーターや重量級プラッターによるなめらかで安定した回転、そして実際に聴いていただいた音に対して非常に高いご評価をいただいております。おかげさまで我々が想定した数を遥かに上回る出荷実績が続いております。 これからのテクニクスの展開にも弾みがつきます。 宮地テクニクスの象徴とも言える「SL-1000R」「SP-10R」の復活で、テクニクスのお客様の数を増やせたことは間違いありません。今回の金賞受賞が大変な励みとなり、次につながっていくと考えています。今後の製品展開として、上位価格帯や普及価格帯をどう充実させていけるか。昨秋発売の一体型のSC-C70も安定した販売ができ、ここ1年でテクニクスの認知度も高まってきましたので、手を緩めずに取り組んでいきたいと思います。 VGPでは批評家大賞、総合金賞を獲得されました。 宮地批評家大賞を頂戴しましたUltra HDブルーレイプレーヤーのDP-UB9000は、最新のHDR規格「HDR10+」と「Dolby Vision」の両規格に国内で初めて対応し、高画質技術も進化させた最高級のディスクプレーヤーです。テクニクスの技術を投入して音質面も磨きをかけました。 4Kがフックとなってテレビや関連製品が活気付いていますね。お客様の関心度も高まっています。 宮地4K衛星放送の12月の番組表も公開されていますし、年末に向けて4Kの視聴環境が整い、関連製品を売りやすい環境になってきたと言えます。テレビまわりが活況を帯びるのは喜ばしいことです。特に地域専門店様には、テレビを重点的にお取組みいただいているご販売店様も多く、この年末から来年の春夏商戦、再来年の東京オリンピックまで、継続して強力な取り組みを推進したいと思います。 おうちクラウドディーガのレギュラーモデルは、新たな価値を打ち出しています。 宮地リビングのインテリアが多様化し、レコーダーの置き場所も必ずしも従来のようにテレビの下のAVラックではない、という現状を受け、昨今のリビングで多く使われているシェルフにも設置しやすいサイズとカラーに筐体のデザインを大幅に変更しました。この結果、店頭展示の仕方も工夫いただいており、お客様のアイキャッチにつながっています。量販店様では一定以上のお客様の評価をいただけています。 番組の録画再生だけでなく、スマホで撮影した写真や動画などコンテンツを貯めて見る、共有するといったレコーダーの新たな価値を提案されています。どのような訴求を。 宮地昨年の秋から「おうちクラウドディーガ」のご提案を開始し、今年の春・秋と展開を重ねるにつれ、店頭でもより好意的に受け入れていただけています。お客様への「おうちクラウド」の機能の認知も深まってきており、購買の決め手としても奏功するようになってきました。取り組みを継続して、さらに認知を広げ販売増につなげていきたいと思います。 店頭での施策についてお聞かせください。 宮地この年末からは、東京オリンピックを全面的に押し出し、ビューティフルジャパン2020を打ち出していきます。東京オリンピックに向けて、47都道府県それぞれの風景やそこで活躍するアスリートが登場する動画を4年前から作成してきましたが、来春頃には全てのコンテンツが完成します。 ◆PROFILE◆宮地晋治 |