世界最“X”の技術を搭載した話題の商品を積極提案し市場を活性化したい |
液晶テレビ SONY XR1シリーズ |
4つのラインナップ展開を図る〈ブラビア〉新シリーズをはじめ、ブルーレイ、AVアンプ、プロジェクターなど多くの商品がビジュアルグランプリ受賞を果たした。ソニーハイビジョンワールドの完成をみた今、ソニーが次に目指していくものは何か。受賞の感想とともに、ソニーマーケティングの宮下社長にお話しを伺った。 インタビュアー:音元出版社長 和田光征 |
■豊富なラインナップで新提案の展開を図る
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SONY 液晶テレビ XR1シリーズ |
■大々的なプロモーションで需要を喚起 ――御社が今年矢沢永吉さんを起用して展開されたテレビコマーシャルは、ブルーレイに対するお客様の意識を身近なものに変え、年末商戦も非常に期待できる状況となっていますが、その先を見据えた展開についてはどうお考えですか。 宮下 BDレコーダーは今年、完全に市民権を得たと思います。台数ベースでの直近の状況をみても、レコーダーの中で半分以上を占めるほどになっています。 そういうステージに入ったブルーレイの次の策ということでは、まずは「何でもブルーレイに入れる」ということを提案しています。テレビ番組を録画するだけでなく、静止画も、カムコーダーで撮った動画も全部BDへ入れてリビングルームの大画面で楽しみましょうということです。 当社のBDレコーダーは4シリーズあり、中でもLシリーズは、サイバーショットやハンディカムで撮った映像をハイビジョンで残して楽しめるということで大々的にプロモーションしています。メモリースティック、SD、CFカードとマルチスロット対応の部分が非常に好評ですね。年末に向けては、こういった連携のところを積極的に展開していこうと思います。 それとBDのマーケットを本格的に広げていくには、やはり価格も考慮してエントリー層向けのモデルを用意することも大切です。差異化モデルとエントリーモデルの展開この2つのことを着実に行っています。 ――何でもBDレコーダーに入れて、〈ブラビア〉の高画質で楽しむというストーリーができ上がります。テレビとBDレコーダーもセット販売しやすい環境になってきました。 宮下 我々は、個々の商品を強くするとともに商品をつなげて新しい楽しみ方を提案する群の提案を強化しております。群として特にわかりやすいのは〈ブラビア〉とBDレコーダーのセットの訴求です。 また、私どもでは〈ブラビア〉やBDレコーダー以外にもシアタースタンドシステム、サイバーショット、α、ハンディカムなどつながる商品もたくさんありますし、ハイビジョンの楽しみの全体を提案できるポジションにあるメーカーだと思っております。そしてAVアンプもスピーカー類も揃えておりますから、画と音の両面でエンターテインメントをご提供できます。そこは我々のアドバンテージですから、積極的にアピールしていこうと思っています。 景気は厳しくなりつつありますが、こういう時にこそ我々は明るく騒いでいこうと思います。マーケットに刺激を与え元気にしていきたい。それこそが使命だと思っております。 |
宮下次衛氏 プロフィール |
Tsugie Miyashita 1950 年8月1日生まれ。鹿児島県出身、九州大学経済学部卒業。73年4月ソニー商事(株)入社後、四国ソニー販売(株)代表取締役常務、ソニー(株)国内営業本部ゼネラルオーディオ営業部統括部長、ソニーオブカナダ副社長、ソニーマーケティング(株)デジタルテレコミュニケーションビジネスセクタープレジデント、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)常務取締役を歴任。03年4月に現職であるソニーマーケティング(株)代表取締役社長に就任し、現在に至る。 |
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