<レポート>TEACはタンノイスピーカーが続々登場
名門タンノイのDimension TD-12 |
いずれも従来のクラシック調のテイストとは趣を異にする現代的、というか未来的な要素の強いデザインになっている。Saturn、mercury mX、Dimensionいづれのシリーズも、5.1チャンネル等のサラウンドを構成できるラインナップになっている。
ブースで試聴したのはDimension TD-12。基本的には木製エンクロージャなのだが、見た目のインパクトはサイドのクロームメッキ部分が圧倒的な印象。上に乗っているツィータと併せ、未来的な雰囲気じゅうぶんだ。黒い部分はなんとベルベット調の布で、抜群のインテリア性を誇る。脚部がスパイクになっているのも特徴だ。
サウンドは、Autographみたいなクラシック専用というイメージとは異なり、業務用タンノイスピーカーを彷佛とさせるクリアでまっすぐな音だ。低域から高域までまったく何の歪みも感じさせない透明感は絶品。心を洗われるように美しい。ヌケの良さという点では最高の部類だろう。とくに低域のレスポンスの良さ、そして迷いのない素直な波動に、少なからぬ驚きを感じた。(伊藤竜太)