<レポート>LUXMANでは、多用途なモノラルパワーアンプB-1を見た
スリムな筐体は最大8台まで上下に積み重ねられるデザインで、シャーシの作りは実にしっかりしている。複数接続したときに電源オン/オフを連動させるためのリモート端子も搭載。また、前面パネルには入力アッテネーターも装備する。もちろんこのアッテネーターはバイパスも可能だ。
モノラルコンストラクションの利点は、チャンネル間のセパレーションが確保できること。マルチチャンネル再生では、立体的な音場を再生するうえでセパレーションを確保することは非常に重要だが、一体型のアンプではどうしても物理的な干渉が発生する。電源も回路もすべて独立させたモノラルアンプでは、それが原理的に発生しないわけだ。
回路構成の特徴は、上級機同様、NFBによる位相歪みを抑えた新開発のODNFを積んでいること。単独駆動時の出力は100W(8Ω)と十分だ。BTL接続にも対応しており、その場合は本機2台の組み合わせで300Wの大出力アンプになる。(山之内正)